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2004/06/11

2004.06.11 明日は我が身

 予報より早く、明け方から雨になった。午前中はくもりという予報だったので、朝、開店前にサンプル付きチラシを宅配しようと思っていたのに出端を挫かれた。

 ここまで書いて国語辞典を開いてみた。挫かれるのは「出端」で、番茶は「出花」(入れ立ての香りのよいお茶)がおいしく、山の端や岬の突きだしたところは「出鼻」と使い分けるようだ。

 午後いちばんは、某メーカーのセミナーでのお話、最終回。きょうはスケジュールにも余裕があるということだったので、15分の割り当てを18分しゃべってくる。これくらいあるとさほど早口にもならずにすむ。まぁ、3回目で慣れたということもあるけれど。

 そこから、緊急の理事会の開かれている組合事務所へ急行。途中から加わられるメーカーの部長さんとご一緒に移動。雨も降っていたので、メーカーさん持ちのタクシーでドアトゥドアの移動ができてラッキー。

 理事会でも、このところ思い描いていることを、ちょっと「語らせて」もらう。今週は身の程をわきまえず(?)よく語った。

 夕刊に、地元の2つの老舗の「自己破産」の記事が載っていた。ひとつは家電店舗「カトームセン」、その名のとおりアマチュア無線やラジオやアンプの部品屋さんからスタートして、一時は愛知県内を中心に数十店舗の規模を誇っていた。その後の家電量販店の攻勢でたちゆかなくなり、不採算店を閉めた上でマツヤデンキのフランチャイズとして生き残りを図ったが、そのマツヤデンキが民事再生法を申請する事態となって、いよいよジ・エンドとなってしまった。

 もう1店舗は「日進堂書店」、地下街などに何店舗も構え、地元では有名なお店だったのだが、こちらも大型書店の出店や読書離れなどの影響で苦況に陥っていた。ずっと閉まっていた栄の地下街のお店は、ドラッグストアとその調剤薬局部門に生まれかわり、名古屋駅の地下街のお店は、三省堂書店に代わっている。栄枯盛衰は世の常ながら、かつて慣れ親しんだ地元の企業が消えていくのは複雑な思いがする。

 家電業界も書店の業界も、大型店舗の寡占が進んでいる。その中で生き残っていくのは「地域密着」「顧客の問題を解決する提案力」「人間力による接客復権」というわれわれの生き残りの道とおなじなのかもしれない。中途半端は淘汰されるのはまちがいない。明日は我が身か

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