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2004/06/19

2004.06.19 近火御見舞

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 朝6時半、目は覚ましていたのだが、まだベッドから抜け出さなくても・・・と思っていた朝の至福の時間をけたたましいサイレンの音が突き破る。何台も何台も近寄ってくるばかりで遠のいていかない。そのうち、バンと何かがはじけるような大きな音も聞こえる。窓を開けてみるが、部屋の窓から見える範囲では何事もないようには見える。

 とにもかくにも着替えなくちゃとジーンズに脚を通していると、うちからは裏手のほう(北の方)に煙が見えると妻が言う。外に出てみると消防車・指揮車・救急車にパトカーまで集結している。角を曲がるとすぐに火災現場が見えた。4階建ての賃借アパートの2階から煙が立ち上っている。火はもうほとんど消えたようだ。南よりの風のおかげで、うちのほうには煙が届かなかったようだ。うちから反対側となる廊下と階段側のほうがひどく燃えたようで、となりの部屋と4階の部屋の住人が外に逃げ出せずにいた。そこで2階の人ははしごがかけられ、4階の人ははしご車の先のバスケットが救出にいった。火がおさまっているからいいけれど、これがまだその勢いを衰えさせていない時だったら、ハラハラドキドキなんていうものじゃないだろうなと、救出劇を見ていた。

 消防には消防の「サイン」というか、うちうちだけで通用する伝達手段があるようで、4階の角部屋がカギがかかっていて安否が確認できない(単に留守なのかどうか)ので窓を割って確認するのか、玄関をカッターで切るのかというやりとりとか、火元の部屋から「犬」の焼死体が見つかったので、それを運び出すための箱を用意することとかを、テキパキと伝えあっている。

 地元の消防団員も集合していて、交通整理などをしていた。うちの町内の人もちゃんと制服姿でかけつけていた。(この人は消火後のホースを片づける時の丸め方がじょうずでビックリした。時々は練習しているとは言っていたけれど・・・)野次馬もそろそろ引き上げようかという頃になって、走り込んできた消防団員さんがいた。仲間に冷やかされてばつが悪そうだったが、たとえきょうは土曜日で休みだったとしても、朝の早い時間から有無をいわせず招集をかけられるのだから、大変なお役目である。

 部屋は全焼かもしれないし、犬もかわいそうだけど、大事に至らなくてよかった。1階の花屋さんも無事営業ができたようだし・・・でも、火事はこわい。じぶんのところだけで終わらないというのもこわいよね。ということで、火の元にはくれぐれも気をつけなくちゃと真剣に思うきょうである。

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