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2004/07/02

2004.07.02 バランス感覚

 加賀温泉駅9:53発の「しらさぎ」で米原へ、すぐの接続で「ひかり」に乗り継いで名古屋、在来線のホームへ小走りして普通電車に乗り換え、地元笠寺着は12:10。降り立った名古屋は32℃の真夏日。早くスーツを脱ぎたい・・・と家路を急いだ。

 昨夜は睡眠3時間。いつも7時間~8時間も眠っているわたしとしては、画期的に短く午後から夕方、そして夜にかけて眠気に頭が重くなってくる。眠りについたのは3時半。きのうの日記にも書いたが、今回温泉地のホテルということで5人部屋。畏れ多くも全国の理事長さん・副理事長さん、専務理事さん、事務局長さんと同室だった。きょうはゴルフという副理事長さん・専務理事さんが眠ってからの時間はわたしと事務局長さんとで理事長氏の奥の深い話を承る。この方は夜が更けていくにつれ本領発揮という方で、誤解を受けている面も多いようだが、実に博識でバランス感覚に優れ、しかも情に厚い。任侠の世界ではないが「仁義」をきれば、じつに懐の広い方である。

 わたしは、父親をわりと早くに亡くしているので、泣かされたこともあって厳しい方だけれど、認めてもらえた部分ではとことん後ろから支えてもらっているというこの方の存在はうれしい。だから、話が深夜におよぶのは一向に苦にならないが、朝早く東京から出てこられた事務局長がその立場上、先にふとんに入ってしまうわけにはいかず、船を漕ぎながらわたしたちの話(というより理事長の説法)につきあってくれているのが気の毒だった。

 きのうの話の肝は「バランス感覚」。シーソーとやじろべぇの違いを答えてみろというのはその話の端緒だった。以前の宿題「林と森の違い」もまだ及第点をもらえていないが、今夜の話はなんとか落第は免れたようだ。

 だんだんと全国の組織の中でも名前と顔が売れてきたわたしに対して、浮かれて舞い上がることなかれというのは以前から言われていたことだけど、「出る杭は打たれる」「相手はひとつではない。バランス感覚を持って大所高所から進むべき方向を見ていかないと足許をすくわれることになる」「組織という看板を背負っている時と、一個人店舗に立ち返った時のじぶんとをキチンとわきまえないといけない」というようなところがこの夜の骨子か。さすがに3時近くなってからは理事長氏もお酒が進んだこともあって、話がくり返し再生になってきていた。

 昨夜の懇親会では、上座ということもあったし、その前の講演のこともあっていろいろな人が席にきてくれて、それはそれでうれしいのだけどまともに夕食が食べられなかった。けさはけさで、起きだした理事長氏ときのうのつづきの話になり、朝食会場に行けず。帰ってきてから近くのうどん屋さんで昼食としたのだが、それがおなかにもたれて夕食が食べられず。胃腸がへたっているようだ。こんな夜は走るのはやめて早く寝るべきかな。

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