2004.07.12 69
朝方は青空も見えたけれど、午前中から雲がひろがり、時折パラパラと小雨が落ちた。朝の最低気温も22℃台、日中も27.6℃と過ごしやすい一日だった。
きょうもきのうにつづいて午前中の大江川緑地に走りに行く。照りつける陽射しもなく蒸し暑さも感じられず、この時期としてはまずまずのJOG日和だったが、きょうは3周でめげる。朝のロールパン2個というのが少なかったせいか、空腹感で脚が止まる(ガス欠)感じだった。
お休みだしと、シャワーのあと缶ビールを空ける。これがなくっちゃ夏の日中に走ってなんかいられない。昼食を済ませてスポーツ紙を読みながらゴロンとしていると、ことんと眠りに落ちた。う~ん極楽極楽。小1時間「シエスタ」を楽しむ。きょうの日経夕刊に昼寝の効用が書いてあったけれど、ちょっとアルコールが入ったあとのシエスタは、目覚めたあとすぐに活動状態に戻れない。幸せなひとときだけど、あとがちょっともったいないともいえる。もっとも、きょうは車もなくどこにも行くあてもない午後だったから、それでよいのだが。
で、またまた読書で午後を過ごす。きょうは次男に貸してあった村上龍の「69」を再読した。1969年に高校3年生を過ごした佐世保出身の彼の自伝的小説ということで話題となった本だ。この年中2のわたしには、ちょっとお兄さんたちの話ではあるが、当時ちょっと背伸びして洋楽ロックに傾倒していたわたしにはよくわかる時代背景である。中に出てくる「バリ封」(バリケード封鎖)といえば、私学で高校と同じ敷地にあった関係で、「高校に倣ってぼくらもロックアウトを」と学生運動の本質もわからず、体制の象徴である学校側と闘うべきだなどと、声高に叫ぶ奴と、何だか知らないけれどおもしろそうとけしかける奴と、「それをやったら学校側の思うつぼ」と激論したのを覚えている。結果、丸刈りが校則だった頭髪を自由化することを勝ち取った歴史に残る(おおげさ)生徒会長となった。
でも、同じ闘争(これも大げさ)の中で、購買のパン屋のメニューの少なさと味のまずさ、そして何より購買のくせして校外で買うのと変わらない価格がおかしいと、意気込んで臨んだ団体交渉では、今後このような種類を増やしますと、ジュースも付いた試食に加え、おみやげにいくつかパンをもらったことでうまくおとなに丸め込まれたという苦い経験もある。そんなことを懐かしく思い起こさせてくれた1冊だった。
今、妻夫木聡主演で映画化されて公開中だ。きっと笑えるはずだから観に行ってみようかなと思っているところだ。
« 2004.07.11 インドア | トップページ | 2004.07.13 手数料 »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2019.03.24 楽しめたけど(2019.03.24)
- 2019.03.20 障害対応(2019.03.20)
- 2019.03.19 全面禁煙(2019.03.19)
- 2019.03.18 残念(2019.03.18)
- 2019.03.17 地域密着(2019.03.17)
村上龍と同じく1969年に高校3年だったがたろです。この一年は今思えば自分なりに「激動」だったけど、一年浪人して大学に入ったら大学なんかもうもぬけの殻。いいとこみんな持って行かれていて、9回裏に竹槍すら持たせてもらえなかった。
同世代としての村上龍というのは努めて無視しようとしていましたね。「限りなく、、」も読まなかったし、いまもって読んでない。最初に読んだのが「快楽のテニス」。彼のサーブに対する情熱が当時テニス親父だった私にも伝わった。その後「あの金で何が買えたか」で最後が「悪魔のパス、天使のゴール」。この3冊だけ。「69」は読んでみようかなと思ってAmazonにオーダーしました。今なら読めるかも。
投稿: がたろ | 2004/07/13 23:37
がたろ先生、どうも。
村上龍と同級生でしたか・・・。同世代として無視という感じはよくわかります。でも、「69」だけは別物なので、思いっきり笑って読んでいただけると思いますよ。たぶん、佐世保も奈良も高校3年生の「男子」には同じだったと思われますから。
投稿: PICO | 2004/07/14 20:50