2004.09.15 支持されてなんぼ
朝の最低気温11.7℃、日中の最高気温22.7℃の函館から、日中の最高気温30.1℃の名古屋に帰ってくる。うちに帰り着いたのは19時少し前だったので日中の暑さはすっかり影を潜めていたけれど、でも、やっぱり全然季節感が違う。
きょうは同行した3人で(おふたりは所用で朝早い便で帰られた)、有名な函館駅近くの「朝市」や、小樽を模した「赤レンガ倉庫」のショッピングモールなどを見て回る。いかにも出張でございますといういでたちの男3人組が、ペイストリー・スナッフルズで珈琲とケーキをいただいている様はちょっと浮いていたかもしれない。
帰りも名古屋直行便ではなく羽田経由で帰ってきた。羽田空港は初体験、往きのモノレールも帰りの京急(蒲田~品川は乗ったことがある)もはじめて。見るものみんな目新しくてキョロキョロしてしまうお上りさん状態だった。そういえば、いつも新幹線は2人がけの窓側E席を取るようにしているのだが、今回は混んでいて、往きはA(窓側)帰りはC(通路側)だった。これだけでも車窓の風景が変わって、ちょっと新鮮だった。A席から見ると、すでに巨大な壁のように新幹線を見下ろしている品川や汐留だけでなく、東京都に入ってからの湾岸の建設ラッシュがよくわかる。ヒートアイランド現象のひとつの原因ともいわれている高層ビル群だけど、まだまだ建設意欲は旺盛なようだ。
きのうは北海道第3の都市のJR駅前というのに、買い物客の姿があまりに少ないことに驚いたけれど、けさは朝市にしろ赤レンガ倉庫にしろ、平日というのに結構な人出だったことに驚かされる。こと観光ということでいえば、JR函館駅から旧市街地に向けては人を呼ぶ魅力づくりをしていることなのだろう。一方の地元に向けた商売では、住宅地に近いところに量販店ができたことで、そこで人の流れがせき止められてしまっているようだ。その堰を越えてまで駅前にと思わせる魅力ある商業施設がないということなのだろう。駅の正面にあってかつてはデパートと呼ばれていたという「W」という専門店ビルの背筋が凍るようなテナント構成が、それを象徴しているようだった。
そんなこんなを考えながら、地元駅に降り立つと、いつもながらコンビニと喫茶店しかない殺風景な駅前。そこから歩いて5分、畑や田んぼの中というわけじゃないけれど、買い物に出かけようという気にさせる魅力がまったくない立地にわが店のネオンサインに灯りがともっている。きのう取材したお店の「じぶんのほうからお客様をセグメントする」と言い切る力強さは、わたしの心の中に火をつけることはなかった。お客様から「愛される」・「支持される」ということに対して、「気に入ってくれる人だけきてくれればいい」とバッサリと切り捨てるような考え方にはどうしてもなれないのだ。もっとも万人に支持されるということはあり得ないので、結果的には「気に入った人だけが来てくれる」ことになるわけだから、「うちのお店はこんなお店なんですよ」という見せ方、アピールのしかたの違いだとは思うのだけど・・・。あの「怖いもの知らず」という感じはやっぱり「若さ」なんだろうなぁ。
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