2005.01.10 夜のピクニック
成人の日の名古屋は、ときどき雲が流れていくと日が陰ったりするが、まずまずのお天気となった。晴れていても気温は低い。
午前中は、きのうの夜からのつづきで、恩田陸の「夜のピクニック」を読了。昨年の夏に新聞の書評を読んだあと、書店で平積みされているのを見て買ってあったハードカバーだ。読みはじめる前に文庫になった「ドミノ」を先に読んで、書評が素直に信じられなくなってそのままになっていた。だって「ドミノ」は、プロットがおもしろいが、かなり荒唐無稽スプラッシュな話だったから・・・。この作風と「夜のピクニック」の書評とのギャップが俄に信じられなくなったのだ。
読後にほんのりとしたノスタルジーと、ちょっとだけ癒された気持ちとが入り交じってとても幸せな気分となる1冊だった。1人称で主人公の心の動きや思いの丈をもっと熱く吐露するような筆致だったら、できの悪いテレビの青春ドラマみたいに胸くそ悪いものになっていたのだろうけれど、恩田陸の筆致はきわめて静謐で、すこしずつしみ入ってくるようだった。
もともと「青春もの」に弱いもうすぐ50のおやぢとしては、決まり切った毎日のくり返しをしている大人たちにも、そして、いままさにその時を生きている高校生たちにも読んでほしい一冊だ。と大いに推薦しておこう。
調子に乗って、直木賞候補となった角田光代「対岸の彼女」と、笹生陽子の「ぼくは悪党になりたい」をamazonで注文してしまった。「また、ハードカバーを買って!」と非難されるのは必至だが、今は読書欲が旺盛になっているのである。
午後2時にいつもの緑地に走り出す。家の中にいる時は「きょうは寒いなぁ」と感じていたのだけど、冬の陽射しを浴びながら走っていると寒さは感じなかった。もっとも、いつも走っている朝と午後とでは気温も違うが・・・。ちなみに午後2時は6.0℃、3時は6.4℃だった。きょう驚いたのは人工池のカモの数。今まで最高6羽だったのに、きょうは9羽もいた。そうそう、きのう走ってきた荒子川の河口付近には、それこそ数え切れないくらいのカモが浮かんでいたっけ。また一瞬「鴨肉のロースト」を思い浮かべたわたしである。
今夜の食卓には「鴨」ではなく「セイコガニ」が上る。きょう福井からセイコガニ3杯がクール便で送られてきた。このあいだの電話の時にはもうひとつ事情がよくのみこめなかったのだが、「あそびのフクイ」というサイトの市町村特選品プレゼントに当選したのだ。
昨年、福井に出張した時に地元の化粧品店の奥さんたちに教えてもらった、すべてをしゃぶり尽くすセイコガニの食べ方とおいしさがすごく印象に残っていて、Googleで「セイコガニ」を検索していたときに偶然見つけたプレゼントだった。コメント欄に、そのセイコガニとの出会いのことを書いたのが決め手だったのかもしれない。
1杯だけかと思っていたので、独り占めしてお酒の肴に考えていたけれど、3杯あるので家族の夕食に供することとした。脚はみんなにあげてもいいけれど、内子と外子は独り占めしたい気分なのだが・・・。
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