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2005/02/09

2005.02.09 巣鴨信金

 昨夜は焼酎のお湯割りで体を温めて23時にはベッドにもぐり込んだ。何度か目は覚めたが結局朝は7時半までベッドの中。全身に汗をかけばスッキリするのだろうが、ふくらはぎにちょっと汗をかくくらいだった。でも、起きだした時にはきのうの頭痛は抜けていた。ただ、やっぱり微熱があったのか、熱が冷めたあとの節々のぎくしゃくした感じがあった。

 きょうは13.6℃まであがって3月の陽気。午前中は外の明るい陽射しを眺めながら、国税庁のホームページで確定申告の申告書づくり。たしか、去年は「確定申告書」しかできなかったけれど、ことしは決算書も消費税の申告書もネット上で作成できた。はやばやとプリントアウトして、あとは16日の受付開始を待つだけとなる。決算書とかに細かい数字を書き写すのって結構面倒だったから、これはとても楽ちんだ。

 午後4時少し前、郵便局・区役所・UFJ銀行のATMコーナーを回ってきた。2月の9日、週半ば水曜日というせいか、どこもいつものにぎわい(?)がなかった。込んでいて「何人待ち」という電光表示を見るとイヤになるくせに、こうまで異様に人が少ないとじぶんちのことを棚に上げて心配になったりもする。

 このところのスキミングの被害などに対応して、UFJ銀行はキャッシュカードを無料でICカード化すると発表したし、生体認証を採りいれる銀行も出てきた。この流れってきっと右に倣えで、中小の地銀や信用金庫も巻き込んでいくのだろうと思っていたら、けさおもしろい記事を見つけた。東京の巣鴨信用金庫は、キャッシュカードを発行せず、払出は口座を開設した支店の窓口だけに限定、配偶者でもこどもでも、とにかく本人以外は払出はできないという新しい口座を導入するのだという。本人確認には「好きな歌手と曲」や「両親の名前」などのいくつかの符丁(合い言葉)も使うらしい。

 巣鴨信金は「いちばん確実なのは、職員と顧客がコミュニケーションをとる中で確認すること」と語っていて、大手のIT偏重とはまったく逆をいくローテク発想がおもしろい。ちなみに口座の名前は「がんじがらめの安心口座、盗人御用」というらしい。

 それと余計なコストを生まないというところも小回りがきく信金らしくていい。ICカード化にはカードそのものだけでなく、ATMの入れ換えも含め膨大なコストがかかるはず。うるおうのはそうした機器のメーカーだけだ。それとホントにユーザーの利便性を考えるのならば、関連する業界が規格を統一して、あれもこれもといろいろなカードを使い分けるような不便さを解消してほしいもの。電車にも乗れて、少額の買い物にも使えて、クレジット機能もあって、預貯金もできて、振込にも使えて、ついでに病院の診察券にもなれば便利だよね。あ、でもなくしたり落としたりしたら大変だなぁ。

 なんでもかんでもIT化を進めれば、合理化ができたりコストダウンを図ることができる呪縛から解き放たれる時が来ているような気がする。ローテクにはローテクのよさというのがある。とくに機械を介さず、直接人と人との間で生まれるコミュニケーションの価値や意味を再確認する必要がありそうだ。

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