2005.09.30 不安、安堵そして涙
昨夜は1時近くまでチャンネルを替えながら阪神の優勝シーンをくり返しくり返し見た。祝勝会のレイザーラモンHGに扮した赤星の姿も見た。勝利の美酒に酔ったといいたいところだけど、じつは木曜日、しかもけさは全社ミーティングでいつもより1時間早く出勤しなくてはいけないこともあって、昨夜は牛乳を片手の歓喜の時間だった。
けさは氷川台の駅前のコンビニでスポーツ紙を4紙購入。東京でも年中タイガースが1面トップのデイリースポーツはもちろん、スポニチ、ニッカン、サンスポも当然タイガースが1面。読売系のスポーツ報知もけさばかりはタイガース優勝が1面を飾っていたけれど、これだけはジャイアンツに哀れを感じて(?)購入しなかった。
全社ミーティングで正式に体制変更が発表された。わたしたちのディビジョン以外にも異動が何人かあった。昨夜遅くに知らされて気持ちの整理がつかないという新入社員の女の娘もいたりする。宮仕え4ヶ月目にして向かえた配置転換(異動)、とやかく言える立場にはないし、わたしたちには早い段階からその背景も聞かせてもらえる機会があったのが幸い。
オフィサーを入れて7人というこぢんまりとしたディビジョンなのでみんな仲がよかった。人見知りするわたしだし、当初、チームを組まずひとりでコンセプトワークなどをしていたこともあって、軽口を叩けるまでには時間がかかったけれど、となりに座った長男よりひとつ年下のS子嬢の天性の明るさに救われたこともあって、ほんとステキなパートナーたちになっていた。わたしを含めて3人が転籍という今回の事態はしかたないとはいえ淋しいものはある。
きょうのお昼はオフィサーの心遣いで「さよならランチ」。もっとも、さよならといっても一時的なもの、他のセクションで経験を積んだ上で再結集という想いをみんなが抱いている。夕方、とりあえず現行の体制での最後のディビジョンミーティング。そして、引き継ぎを兼ねて将来の再結集に向けての思いをみんなで語り合う。
一方、月曜日から一緒に仕事をするディビジョンのメンバーからは、さっそく月曜日の夜に「歓迎会」をしますから予定を空けていてくださいと伝えられた。とりあえず歓迎されているようでうれしい。でも、これまでチームマネジメントをしてこなかったのだけど、こんどは少し慣れたところで9人のディビジョンメンバーのマネジメントも担当することになる予定。不安は隠せない。
先週木曜日に受けたMRIの検査結果が届いた。肝臓に低エコー域が見られるということで再検査となったことは以前に書いたとおり。肝機能の数値はまったく問題がないので心配はないと思うのですが・・・ということではあったけれど、やっぱり心配ではあった。果たして結果は、肝右葉に55mm・21mm・12mmの3つの境界明瞭な楕円形構造のものがあるらしい。って、勿体つけたけれど「血管腫」とのこと。血管腫は良性腫瘍で、このまま超音波検査による経過観察で対応可能だそうだ。安堵の思いがあふれてくる。今、病に倒れるわけにはいかないのだ。
夜21時、氷川台の駅を降り、いつものスーパーで空になった冷蔵庫のために買い物。サワラが半額だった。しゃぶしゃぶ用の薄切りの豚肉も半額。金曜日の定番、アジの開きはいつもよりもずいぶん安かった。タマゴも食パンも安いのが金曜日。今夜とあしたのメニューはこれで組み立てられそうだ。週末の楽しみ用の、そして一日遅れの勝利の美酒用のビールも買った。
スーパーの袋を両手に提げて石神井川沿いを歩く。とりあえず、今夜はサワラを塩焼きにして・・・と川の流れの音を耳にしながら考えていたら、何故かふいにZARDの「負けないで」のサビが頭の中に響いた。あ、秋田内陸をはじめて走った時みたいだなって思った次の瞬間、岡村孝子の「夢をあきらめないで」のフレーズが頭の中に流れた。ふいに熱くこみ上げてくるものがあって、どうしてなのかわからないが、歩きながらポロポロと涙があふれこぼれた。なすすべもなく荷物を提げたままあふれる涙をぬぐうこともできずただ部屋に向かって黙々と歩いてきた。
遅く帰ってそれから夕飯を作って食べていること、掃除や洗濯、アイロンかけ・・・そのすべてが苦じゃない。逆に楽しんでいるよっていう気持ちに嘘偽りはない。虚勢を張っているつもりもない。淋しいって思ったこともないし、つらくてやりきれないという思いをしたことも、仕事がイヤになったことも苦しいと感じたこともない。なのに何故?って、部屋に帰り着いて涙がすっかり乾くと不思議でしかたない。こころが乾ききっていなかったこと、こころの中にあふれるくらいのあたたかいものがあったことをよかったとしよう。ご心配なく、わたしは元気です!!