2005.11.13 「その日の前に」
きのうの強い風がおさまって、きょうは「小春日和」。午前中に走りにいった光が丘公園は、フリーマーケットが開かれていたり、公園内の陸上競技場を発着点としたマラソン大会が開かれていたりで、多くの人でにぎわっていた。きのうにつづいてきょうも公園内3周で16.6km。さすがにラストはちょっと疲れも感じた。ウイークエンドランナー状態では、まだまだ長い距離を走る持久力は戻ってないなぁ。
昨夜はご近所のシネコンのレイトショーで「エリザベスタウン」を観た。自転車で行けるところにシネコンがあるのがうれしい。ここには何度も書いているけれど、人間である以上、感受性や思いやり豊かでありたいと思っている。些細なことでも感涙できるそんな人間でいたいのだ。で、今週は映画で涙しようと考えた。候補は「3丁目の夕日」「インハーシューズ」そして「エリザベスタウン」だった。
仕事で失敗して大きな損害を会社に与えて解雇(じぶんはこうならないように気をつけなくちゃ)され、さらに父親も急死するというどん底から立ち直りはい上がっていくための何かを見つけるという話なのだが、思いどおりに涙があふれたかというと、予告編の惹句とはちょっと違ってイマイチだった。まだきのう公開になったばかりなので、これから観る人のために多くは語らないけれど、深くしみじみと人生を考えるというヒューマンドラマの色合いはちょっと薄かった。
個人的には、主題歌のように使われたエルトンジョンの「父の銃」や、随所にちりばめられたトムペティをはじめとしたアメリカンロックの数々は楽しめたし、あたたかい涙もにじんだので星5つを満点とするならば、星3つ半というところかな。
昼食を片づけた午後は、きょうもベランダに腰かけて読書を楽しんだ。手にしたのは、しばらく前に買ってあった重松清の「その日の前に」。晩秋の午後の陽差しはあっという間に弱々しくなっていく。3時半すぎにエリザベス女王杯の中継を見ようといったん部屋に入ったのを潮に、ベランダ読書をあきらめる。その後の「その日の前に」は、天寿を全うする年齢ではなく、志半ばに「その日」を迎えることになる話になっていく。
こうなると、そのストーリーを容易にじぶんに置き換えられるだけに、感情のつぼにはまる。最初はあふれ出て文字が見えなくなるくらいの涙だったが、やがてポタポタとジーンズの腿を濡らしはじめ、しまいには嗚咽が抑えられなくなった。となりの部屋はお出かけだったようなのでよかったけれど、声を出して泣くのまではちょっとね。まぶたが腫れたけど、心の中には暖かいものが流れている。
泣きはらした目で作った夕食は、厚揚げと水菜を薄味で煮たものと、白菜とキュウリのサラダ(うちでは干しレーズンとコーンを入れるのだけどなぁ)、そして鶏むね肉のソテー。自宅では久しぶりに「動物性たんぱく質」を摂ったという感じかな。さて、あたらしい1週間に向けて気持ちを切り替えていかなくちゃ。
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