2006.10.23 妻の誕生日
夜中、ときどき大きな音をたてて降っていた雨は、朝起きたときには小雨になっていた。駅に向かう道は傘を差さずに歩いていけた。
きょうは妻の○○歳の誕生日。山手線の中から「タンオメ」メールを送る。クリスマスも含めて、家族の誕生日は一家揃ってケーキを囲むというのがわが家の決めごとだった。こどもが小さいうちは何の違和感もなかったが、高校生になり大学生になっても、親と一緒にケーキのロウソクを吹き消すのってどうよ・・・って思いもあった。でも、なんとなくずっとつづくような気もしていた。
それが思わぬことから「決めごと」ではなくなった。お店を閉めわたしが東京での単身生活をはじめるということが理由となるとは、正直考えもしまかった。昨年の母の誕生日からわたしが抜けた4人となり、ことしの春からは就職で名古屋を離れた長男が抜けて、今や3人となってしまった。
きょうにあわせて長男から焼き菓子のセットが送られてきたとメールが届いた。「忘れてはいないだろうけれど、何かしろよ」と1週間ほど前に電話で話したことをちゃんと守ったようだ。わたしは先週の結婚記念日とあわせて洋菓子を送っている。その時の電話では、前日の親類の法事でいっぱいお菓子をいただいてきたので・・・と言っていたから、長男には果物とかにするように言っておけばよかった。
このところ「家族」という単位を考えさせられる文庫本がつづいている。鷺沢萌の「ウエルカムホーム」のあとは、矢作俊彦の「ららら科學の子」、そしてきょうから東野圭吾の「手紙」を読みはじめた。「手紙」ってもうすぐ映画も公開になるあの話だよなぁ。会社への往復時に読むにはどうかな・・・。と思わないでもないが、読みはじめると結構引き込まれる。
部屋に帰り着いても誰とも口を聞くことはないし、灯りをつけたときに目に入ってくる時計の文字盤は23時30分を示していた。ただ、眠りに帰っているだけというような感覚もあるのだが、それも背負った鎧を脱げる暖かく明るい場所があることは幸せと言わずしてて何と言おう。
けっしてホームシックにかかったわけではない。雨で肌寒いから人恋しい気持ちになっているのでもない。仕事で失敗してへこんでいるわけでもない。ただなんとなくそんなことを考えただけなのでご安心を。
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