2006.10.30 甘いわたし
あたらしい1週間がはじまった。なかなか寝付けずにいたのだが、いざ眠りに落ちるとお日さまに干してふかふかになった羽毛ふとんの心地よさに包まれて熟睡だった。時間は短めでもけさは快適な目覚め。
きょう午後、某代理店から電話が入った。インターネット広告を得意としている会社だ。なんでもクライアントさんが、今うちが展開しているサービスのリリースを見て問い合わせてきたのだという。そこで内容を詳しく教えてほしいというのが、最初の電話の主旨だった。その後、同僚と思われる別の人からも質問攻めにあう。
きょうの人だけがとくにそうだったのかもしれないけれど、うちの社員にも、ふだんおつき合いしているメーカーさんにもまったくいないタイプだった。本人はとくに意識はしていないのだと思われるが、質問をしてくる口調はいかにも高圧的だった。
企業だから当然「結果を残してなんぼ」なのはわかる。彼らにとって結果とは売上であり利益なのは明確だけど、なんだかそれが電話口からびんびんと伝わってきて気持ちがざらざらする。そんなんじゃぁ、やっていけないよって言われそうだなぁ。
最初に送ったPDFファイルに加えて、PowerPointのファイルを送れと要求された。代理店だから、うちが出している価格に彼らの利益(手数料)をのせてクライアントに提示するためにファイルを書き替えるのだろう。それはべつに構わないけれど、すぐに送っておいたのに「受領しました」のメールひとつ送り返してこないのはちょっと失礼じゃないかな。
失礼といえば、ドコモとauは今、ソフトバンクモバイルにそう感じているだろう。ナンバーポータビリティがはじまった日、A新聞の真ん中のページは見開き2ページのドコモの広告、そして次のページはauの1ページの全面広告だった。その日、ソフトバンクモバイルは広告は出稿していなかった。かわりに1面に前日発表した「0円」の予想外割引が「記事」として採り上げられていた。テレビのニュースも同様の採り上げ方だ。
他社の携帯にかけたときは割高になることが申し訳程度に小さく書かれているだけなのは不親切だといくら吠えてみても、いったんすり込まれた「0円」のインパクトは大きい。ソフトバンクはしてやったり、ドコモとauはさぞかしほぞをかんだことだろう。
そして、この週末のシステム障害だ。一時的にはイメージダウンでマイナスとなるだろうが、ここで「申込が殺到していて処理能力を超えた」という印象をすり込ませたのは結果的には、無料で「予想外」の大宣伝を実施できたことになるんじゃないだろうか。そんな穿った見方もしたくなる。きょうだって、孫さんは陳謝しつつも「他社携帯への割高といわれる通話料金も他社並みに下げる」ことをさりげなく、でもしたたかに宣言して見せた。マスメディアのあしらいに長けていたということか。
なんか、そういうのって好きじゃないなぁ・・・って、やっぱり生き馬の目を抜く社会を泳いでいくのには甘いわたしというところか。