2007.03.14 終着駅
けさも空気が凛とした青空がひろがっている。新聞をとりに下りていく階段でデジャヴュのような感覚になる。もちろん手にした新聞の一面はきのうときょうでは違っている。(きょうの1面の胴体着陸のニュースは何度見ても怖い話だ)
街の色がまた濃くなった感じがする。季節を先取る女性たちはことしの暖冬で早速と春色に衣替えをしはじめていたのだけど、ここ数日の寒さでふたたびグレーや黒といった重い色に戻ってきている。マフラーをする人の数も元に戻った。そうそう、こちらにきて驚いたのは、男女ともにマフラーをしている人が多いこと。東京の寒さを考えると、たぶんにおしゃれの要素が高いのだけどね。かくいうわたしも、この冬、買おうかどうか手にとって悩んだ。結局買わなかったけれど・・・。
仕事のほうも「冬に逆戻り」ってところも。前進してゴールも近づいたと思っていたことが、2歩も3歩も後退した感がある。いわゆる「落としどころ」をつかみかねている感じなのだ。「たしかにご指摘のとおりでございます」というところではあるのだけどね。それでも、ゴールをめざすことには変わりはなく、新しい課題をクリアするために準備を進める。本日の退社は22時15分。
白川 道の「終着駅」を読了。640ページを超えるじつに読み応えのある長編だった。主人公のことは以前にも書いたけれど50歳の誕生日を迎えるやくざ。その彼が長く身を置いてきた裏の世界での身内の抗争が生々しく描かれる一方で、その彼が抱く極めてピュアな感情。そしてその生き様を悔いることからはじまるはずのあたらしく平静な日々・・・。そのシチュエーションからすれば、結末がほのぼのほっこりとしたもになるはずはないとは思っていたけれど、思っていたよりせつなく悲しい、そして熱いものがじんわり・・・。
人生の終着駅にはまだたどり着きたくはないけれど、ちょっと後退した感のある業務は早くゴールにたどり着かせたいものだ。
« 2007.03.13 個人情報 | トップページ | 2007.03.15 所帯じみる »
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 2019.03.24 楽しめたけど(2019.03.24)
- 2019.03.20 障害対応(2019.03.20)
- 2019.03.19 全面禁煙(2019.03.19)
- 2019.03.18 残念(2019.03.18)
- 2019.03.17 地域密着(2019.03.17)
コメント