2007.07.01 赦される
きょうは決算の実地棚卸。物流業務を委託している倉庫まで出向く。クオーターごとに行っている棚卸にもいつも出向いているが、きょうは年度末なので監査する立場の方の立ち会いもある。とはいっても、いつもと同じように行うだけだからべつに緊張はしない。ただ、今回はふだんは休みの日曜日に臨時に行ってもらうということもあって、人の手配の関係でスタートが早い。6時15分に起きだして、7時10分にはうちを出た。
棚卸は、とくに大きな問題はなく15時すぎには終わる。持ち帰るものがあったので、一旦会社に立ち寄る。バーゲンでにぎわっているところも多いのだろうけれど、有楽町~日比谷からの千代田線はガラガラだった。1時間ほど作業をして、夕暮れ前に帰途につく。
夕食をすませて、片づけもすませ、気持ちとおなかを落ち着かせ、テレビを消して、きょうは絶対にと思っていたことにとりかかる。
重松清の「カシオペアの丘で」の下巻を手に取り、ティッシュの箱をすぐ手の届くところに準備して、静かにそのページを開く。
「自分と会えたのを幸せだと思ってくれる人がたくさんいたら、やっぱりそれはいい人生でしょ?」
わたしが逝くとき、そんなふうに思えるのだろうかって、ふと考える。「赦される」ということがテーマのひとつと思うのだけど、じぶんはどうなんだろう・・・って考える。
「神さまって、人生を一度しかやらせてくれないかわりに、誰のどんな人生にも意味があるようにしてくれたのかもね」
う~ん、意味のある人生を送っているのだろうかって、自分をふり返ってみたりする。
23時すぎ、読了。気がつけば、丸めたティッシュがちいさな山をつくっていた。まぶたがはれぼったい。誰にも見られているわけじゃないし、本の世界で泣けることは「誇らしい」とまでは言わないが、とても「好ましいこと」だって思う。
でも、そろそろシャワーを浴びて、気持ちを切り替えなくちゃ。あしたからあたらしい年度がはじまるんだしね。
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