2007.07.16 ランナー
きのうに増してあざやかな台風一過の青空がひろがった。あいかわらず北よりの乾いた風が吹いていて快適な朝を迎えた。7時間ちょっととけさもじゅうぶん睡眠がとれた。昨夜も350mlのビールを4缶、このところのわたしとしてはよく呑んだというところ。
朝食後、まぶしい陽射しを浴びながらうしろに大きなカゴのついた妻のママチャリで南区役所へ。参議院選の「期日前投票」をするためだ。区役所の大会議室に設けられた投票所は受付に7~8人、もちろん複数人の選挙立会人も投票箱を見ている。「宣誓書」の書き方を案内してくれた人もいて、相当数の人間が動員されている。これが投票日前日まで、きょうのような休日も含めて毎日8:30~20:00で行われている。区内に1ヶ所とはいえこの費用もバカにならないだろう。
その大仰さとは裏腹に手続き的には簡単に投票ができた。ここはやはり大切な選挙権だものちゃんと行使しなくちゃね。それにしても・・・と思うこと。党利党略のため(?)に先の国会が会期延長となり、参議院選が当初予定されていた日程から1週間遅くなった。そのことで、きっと余計な出費が必要となったはず。群馬では知事選との同時選挙ができなくなった。これは結構由々しき事態じゃないのかなぁ。
13時。陽射しが高いところから照りつける中を走りにでる。目指す先はかつて毎日のように走っていた大江川緑地。ゴールデンウイークに走りにきたので懐かしいという気持ちはない。それよりもからだが重くうまく走れないもどかしさがいっぱい。雲がひろがってきて陽射しが隠されるとともに湿度が高くなってきたのが影響しているのかなと思うが、それにしても思うに任せない。
わたしにとって走ることって、めちゃめちゃキザな言い方だけど「じぶんという存在を確かめること」だと思う。もっと恥ずかしいいい方では「生きている証を見いだすため」ということか。進むべき道を迷ったとき、つらい気持ちにつぶされそうになったとき、「今、じぶん的にはどうなのよ? まだがんばれるのか? それとも軌道修正するのかい?」ってじぶんに問いかけるのには、走っている時間は最適だ。無になって考えをまとめるのにもふさわしい。ストレスをそぎ落とすことだってできる。だから「走ることが好き」だ。きょう暑さの中汗をかきにいったのは、あしたからの東京でのじぶんに向けて静かにパワーをチャージするためというところか。
緑地を2周して10.9km。戻ってシャワーを浴びてビールの缶を開ける。う~ん、極楽。って思っているうち、少し眠ってしまった。ハッと気がつくと15時。地元駅に急ぐが、余裕をもって間に合うはずの15時14分の電車にはタッチの差で乗れず、28分発の電車で名古屋駅へ。のぞみの発車までは4分。乗り換え通路を走り、カード予約の券売機で指定席券を受け取り、ホームに駆け上がるとのぞみ310号はもうホームに入っていた。あぶないあぶない。
地元駅で次の電車を待つ時間から読みはじめたあさのあつこの「ランナー」を東京駅から池袋に向かう山手線で読了。たぶん単純に「走る」話ではないだろうとは予測していたが、思った以上に「重たい」話だった。
「長距離は好きだ。走り、走り、走り続けていくうちにあらゆるものが剥離していく感覚が好きだ。記録だとか順位だとか表彰台だとか声援だとか結果だとか努力の証だとか、あらゆるものが剥がれ離れ落ちていく。自分が透けて、記憶の古層が現れ、そこから快感が香りたつ。」レベルは全然違うが、わたしにも理解できる長距離ランナーの楽しさだと思う。ただ、この小説の中では、簡単には剥がし落とせない重さが読むこちらも苦しい気持ちにさせられる。最後、その苦しさ・苦さ、重さから抜け出せる光明がみえたところでこの話は終わる。小説ではあるけれどほんとうにそうなってほしいものだと強く願わずにはいられない。
夕食はサッカーのアジアカップを見ながら納豆とネギのお好み焼きをつくる。というか、冷蔵庫にはそれしかなかったというところ。決勝トーナメントに勝ち上がったことだし、これからスーパーに買い出しに行こう。
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