2007.09.12 悠長なこと
雨の朝、朝の光が入らないと時間がわかりづらい。きのうの夜は2時半にベッドに入った。部屋に帰り着いたのが0時をまわると、軽めの食事をするにしてもあっという間に時間が過ぎていく。加えて、ついついなでしこジャパンの中継を見てしまった。(ロスタイムの宮間のフリーキックはゾクッときた)
部屋が暗いのでもっと眠れるかと思ったが、いつも起きだす時間だった。でもけさは15分遅くアラームをかけていたので、それまで・・・ともういちど眠る。
氷川台に向かう10分弱は小雨だったが、乃木坂で地上に出ると激しい雨。こんなときはほとんど駅前といえるような弊社はありがたい。
通勤のお供の村上龍「半島を出よ」では、何が最優先かを判断する能力に欠け、目の前の事象にしか対せない政治家がでてくる。経済政策に失敗し、預金封鎖が発動され、国民生活が破綻、失業者が街にあふれ、ホームレスも巨大な数に上るという近未来(2011年)に日本が舞台だ。この作品が世に出たのは2005年の3月、2年半たった今、ぴったり現実と符合するような部分もある「フィクション」だ。
愛されていると信じひたすら貢いできた男に、見限られ捨てられるような仕打ちを、「アメリカ」から受けている、日本を飛び越え中国とアメリカの関係が親密になっているというこの「フィクション」は、予言というよりも分析レポートのような精緻さを感じたりする。おもしろく、通勤の移動の時間が短く感じられるが、何しろ大部、ようやく上巻の終わりが近づいてきた。
そんなきょう、この国を取り仕切る総理が辞任した。巷間、かまびすしいが、職を賭して成し遂げると「国際公約」してきたばかりの今、所信表明演説をして、きょうからそれに対する代表質問を受けるという今、何故「今」でなくちゃいけなかっただろう。きょうのところは、積極的に「次」に手をあげる人はいないだろうし、火中の栗を拾うのは簡単なことではないが、政治家たるもの、いちどはその職に就きたいのはヤマヤマという輩も多そうだ。
総裁選が行われ、つぎの「日本の顔」が生まれて、その所信が表明されるまでには数週間はかかるという。ここで生まれる「空白」をどう埋めるんだろう。「悠長なこと」を言っていられるような国情でも景況でもないと思うのだけど。
かくいうわたしも「悠長なこと」を言ってはいられない。それでも、きょう中に!という案件にキリがついたところで21時10分に退社してくる。たまにはこの「早さ」もよかろう。今から渋谷にいけば、ランナー仲間が呑んでいるところに合流できるとは思ったけれど、脚が向かわなかった。参加表明をしていたわけでもないしな・・・と帰途についた。
それにしても涼しくなった。半袖の腕がひんやりする。風邪をひかないようにしなくちゃ。
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