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2007/10/26

2007.10.25 青臭い古臭い

 4時間睡眠。それでもちょっと眠りが浅く、まだ夜が明けやらぬうちに目が覚めたりして、正直眠い。きょうから読みはじめた文庫本は、垣根亮介の「君たちに明日はない」。タイトルどおり、「自主的な早期退職を促す」リストラ請負人が主人公。その中で、「わたしは入社以来、この会社のために身を粉にして働いてきました。誰よりも早く出社して、いちばん遅くまで仕事していました」と訴えて、リストラの対象から逃れようとする管理職がいる。それに対して語られるのは、「こうしたリストラ最有力社員にかぎって、仕事と作業の区分けが明確にできていない。つまり、自分の存在がこの会社にとってどれだけ利益をもたらしているのかを、キチンとした純益ベースでとらえたことなどないのだろう」というセリフ。ばっさりと切って捨てられている。

 あたらしく進めようとしているプロジェクトで、チームで内製するかどうかのコンセンサスがうまく得られない。たしかに本流ではなく、傍流である。でも、本流の流れを助けることになると思っている。だから、協力を求められると踏んでいたが、目の前の本流をもっと太く速く流すことが優先で、傍流にまで考えていられないということは、第三者じゃないからじゅうぶん理解できる。しかし・・・である。その「・・・」の思いが伝わらない。

 一緒に関わっているKくんからは「どうするんですか?」と心配そうに尋ねられた。「今夜一晩考えてくる」と伝えたけれど、立ち直りが速いのが取り柄のわたし。落ちこむことなく、帰りの電車に乗り込む頃には答えはほぼほぼ固めておいた。まぁ、毎度のことだけど「なるようにしかならない」のだから。

 今夜は、22時15分に早くも「最終退社」となる。戸締まり、消灯して帰ってきた。2年前のリニューアルでは、終電ギリギリまで何人かで残って作業を積み上げた。それがついきのうのことのようだが、今の体制にはそれを望むべくもないのだろうか。いや、問題はそういうチームに作り上げられなかったわたしの力量不足なんだと思う。

 日頃のコミュニケート不足といえば簡単だけど、何をおいても「チームのため」とか「みんなで力を合わせて」という熱さが醸成されないのが淋しい。そんな精神論を感じたりするのは、古くさく青臭いことなのだろうなと考える。

 まぁ、悩むまい。「なるようになる」答えが、少しでもいい方向に転がるように、知恵を絞ればいいんだからね。

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