2007.11.25 ひでくん
3連休最終日。小春日和のおだやかな日曜日は親戚の法事。従兄弟や叔父叔母が集うこの場所では、52歳になっても「ひでくん」とか「ひでちゃん」と呼ばれる。なんかくすぐったいような感じがする。みんな確実に歳を重ねていて、話題にすることといえば、からだのあちらこちらにガタがきているということとか、最近とみに物忘れがひどくなったというようなことなのだけど、おだやかな気分になれるので、こういう場所に顔を出すのは好きだ。
今回3連休に帰ってこようと思ったことのひとつが、この法事のお知らせがきていると聞いたことだった。あと2つあって、きょう25日が弊社の入っているビルが全館停電で休日出勤できないということ、そして最後のひとつは「日本一になってもう思い残すことはない」と言っている友人の中日優勝祝いで呑むことだった。
きのうの夜のそれは、結局カラオケになだれ込み帰宅は2時だった(といっても帰ってきた記憶はないのだが・・・汗)。なので、二日酔いはいつものようにないものの、けさはほんとうに眠かった。名古屋高速を使って約40分のドライブはちゃんとしていたものの、お経がはじまってからは、とにかく眠くて眠くて・・・。で、またお経が長いのだ・・・。しかも、あたたかい陽射しが部屋に注いできているし、それだけでじゅうぶんと思われるのに、ちいさなストーブもひとつつけられていて、眠気を誘発する条件は十二分というところ。そのままゴロンと横に倒れてしまいそうな状態だったが、こちらもなんとか乗りきった。
迎えにきたマイクロバスでお昼の料理屋さんに移動したくらいから、ようやく本調子になったというところか。この料理屋さんを使うのは前回の法事の時以来だと思うが、今回から畳の座敷にテーブルが入れられていて、イス席スタイルでの会食になっていた。ちょうど移動する前に、住職はどうして足が痺れないのかという話をしていたところだったが、こうしてますます正座をする機会が失われていくんだなぁ。
飲酒運転の罰則強化以降、法事の席でも飲まない人が多勢を占めるようになったから、食事がずいぶん早く終わるようになった。わたしたちは一向に構わないのだが、料理屋さんには打撃だろうなぁ。飲み物が儲かるはずだから・・・。
そんなわけで、16時すぎには戻ってこられた。かつては一日仕事という感じだったからなぁ、田舎(失礼?)の法事って。
20時47分名古屋駅発の「のぞみ」で東京へ戻る。この往復で萩原浩の「明日の記憶」を読了。渡辺謙主演で公開された映画の原作だ。バリバリ働いている50歳で若年性のアルツハイマー症と診断されるという話は、まさにその年代だけに「怖れ」を覚えないわけではない。亡くなった父親が認知症に戸惑い苦しんでいた様を知っているだけになおさらだ。でも、キチンと理解して向き合うということ、そして周囲の理解が欠かせないということ、やがて確実にやってくる「老い」とのつきあいかたがそこにはある。
肉体の死、脳死そして記憶の死。どれも「死」ではあるけれど、もしからだが元気であるのだとしたら、人格の喪失である「記憶の死」は、まわりにはにわかに受け入れがたいことだろうし、徐々にそこへ向かっていく過程での本人の苦痛も壮絶なものがありそうだ。
11月も最終週、これから年末にかけて業務が輻輳することになりそう。漏れやミスのないように進めていかなくちゃ・・・と、ちょっと「人の名前のド忘れ」が気になりはじめたじぶんにカツを入れよう!
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