表題、べつに「ニューハーフ」に仲間入りしたわけではない。きょうはじめてハーフを走る弊社Fさんと「多摩川ハーフマラソン」に参加したのだ。起きたのは5時40分。まだ外は暗かったが、いいお天気になりそう。新聞を取り込んできて、きのうの鍋の残りで雑炊をつくって朝食。
昨日調べておいた氷川台6:53発の地下鉄に乗る。池袋からは「湘南新宿ライン」。目的地の「新川崎」は意外に近かった。もっとも文庫本に没頭していたからかもしれない。Fさんは本格的な大会参加がはじめてといいうこともあって、几帳面な彼らしく待ち合わせの時間より早く来ていたようだ。
コースは多摩川の河川敷。ほとんどが土のコース。晴天が続いていると砂埃が大変らしいが、午前中は風もなく先日の雨のおかげもあって、きょうは走りやすかった。ハーフマラソンは2800人くらいがエントリー。50歳以下の男性が9:00スタート。Fさんを見送ろうとトラックからでるあたりで目をこらしたが、ここではさすがに見つけられなかった。わたしたち50歳以上の男性と女性は9:20スタート。初ハーフのFさんとの20分のタイム差はギリギリゴール近くで追いつくかなというところか。
きょうも時計はしていない。体感的には先週の光が丘のほうがよかったけれど、たぶんkm5分ちょっとでは走っているはずだ。二子玉川の折り返しよりかなり手前で、Fさんとすれ違う。順調そうに見えた。この距離からだと追いつくのは無理かもしれない。折り返しの手前に「ハーフ中間点」の表示があってタイマーが置いてあった。53:40くらいだったから、ほぼ先週の光が丘でのハーフと同じ5分6秒くらいのペースだ。
折り返すと真ん前から陽射しを浴びることになった。雲ひとつない青空がまぶしい。しばらくして、地元のG先生とすれ違う。フロンターレ川崎のユニフォーム姿のGさんと軽くハイタッチ。15kmくらいからは、20分前のスタート組をごぼう抜きという展開になる。これってメチャメチャ気持ちいい。じぶんがすばらしくいいペースで走っているような錯覚を与えてくれる。もっとも実際のスピードは上がっているわけではない。
フィニッシュのトラックが見えてくる。一旦その横を行き過ぎて折り返してくることになる。思うように走れていないときはこういうコースどりは恨めしく思えるのだが、きょうは元気だから全然気にならない。と、ここでFさんに追いついた。思いもよらぬことでおどろいた。全然ペースが違ってしまっているから、追い抜きざまに肩に手をかけて「ガンバ!」と声をかけただけで、先を目指す。まだ2km弱残っているはず。ここで追いつくのは想定外だった。
最後の折り返しをすると、ほどなく「残り1km」となった。その先でFさんと最後のすれ違い。声をかけたが気がつかなかったようだ。脚でも痛めたのだろうか・・・。ゴールタイムは1:47:38。先週の光が丘よりは40秒くらい速かった。km5:06というのが、今のわたしの無理のないところでの実力か。
10分くらい遅れてFさんがゴールにやってきた。聞けば15kmくらいで「ガス欠」だったらしい。「ラーメン食べたぁ~い」と思いながらの初ハーフは、次、青梅30kmでリベンジするぞ!というモチベーションになったとのこと。ポジティブなFさんらしい。
とにかく何か食べにいきましょうということになって、鹿島田駅に戻る途中の焼き肉屋に入る。ガス欠のFさんにはドンピシャかな。快晴の下で気持ちよく走って(Fさんはちょっと残念だったけれど)、カルビを食べながら、昼間から生の大ジョッキで乾杯なんて、とても贅沢だよなぁ・・・。
ガス欠のFさんはごはんをおかわりしていた。ほんとにおなかが空っぽになっちゃったんだねぇ・・・。スタート前にバナナも食べていたみたいだけどなぁ。こうしてみるとわたしは燃費がいいんだなぁ。
ふたたび湘南新宿ラインで帰ってくる。氷川台で思い立って特売のミネラルウオーターを買って帰る。2Lを2本買って、ついでにみかん、ジャガイモ、ダイコンを買ってから、歩いて帰るのだということに気がつくが後の祭り。右手左手に持ち替えながら15時少し前に帰ってきた。
西日を浴びながら「チーム・バチスタの栄光」を読了。贅沢な1日はこうして暮れた。朝早かったから1日が長い。いい気分。夕食は、ジャガイモと厚揚げの煮物他。今夜はぐっすりと眠れそう。でも、夕方になって冷え込んできて「木枯らし1号」も吹いた東京、暖かくして眠らなくちゃだね。