2007.12.11 素直な気持ち
少し雲が多いが、とりあえず東京では雨はないらしい。食品偽装問題で地に落ちた感のある「船場吉兆」。産地から賞味期限の偽装まで偽りのオンパレードだったことを記者会見で認めていた。まだ、潔く認めたという感じはなく、渋々、しかも暗に認めたというような情けない会見だったが、けさのめざましテレビを見ていてさらに呆れた。
息子(専務だったっけ)が質問に答えている横で、母親が答え方を教えている。曰く「頭が真っ白になって・・・」とか「責任逃れの発言をしてしまい・・・」とか。会見に臨む前に想定問答をくり返しただろうことが伺いしれる。それなのにしどろもどろになりがちな息子に、突っ込まれない回答のしかたを伝えようとしたようだが、みっともなさを強調しただけだった。
そもそも、ほんとうに「非を認め」「謝罪する」意志があれば、ことばを選ぶ必要はない。しどろもどろになるのは、この期に及んでまだ素直な気持ちになれず、保身のために言い繕おうとしているからに他ならない。淋しいことだ。
危機管理の専門家が、こうした謝罪会見の最も優れた例として、よく採り上げているのが、「西部警察」のロケ中に起こした交通事故の謝罪をした石原プロの渡哲也の会見だ。そこでは、誰に対して謝罪をしようとしているのかが明確で、どのようにその謝罪の姿勢を具体的に示そうとしているか、何が原因で、このあとどのようにそれに対処するかが、しっかりと伝わった。ここでの謝罪は「演技」ではなかったからだ。
おなじめざましテレビで、ことし夫を亡くしたドリカムの吉田美和がその夫への惜別の情を切々と唄ったアルバム収録曲が流された。その曲に込められた思いが直球で心に響いてきて、出かける支度をしながら、ポロポロと涙をこぼした。素直な気持ちが心を打つ。
本日のびっしりとつづいたスケジュールの最後は、同業であり、ライバルでもあり、提携先でもある某大手ECサイト「K」のみなさんと忘年会。先方は7人すべてが女性。対して弊社は4名中3名が男という集まり。考えてみれば男は全員弊社だ。男性1に女性2というような恵まれた(?)メンバー構成だ。よくしゃべり、わたしたちを大いに笑わせてくれる女性がいて、ウイットに富んだ速射砲のようなしゃべりで、座を白けさせない。弊社の女性陣もそうだが、こういう席では、笑わせ座も盛り上げる存在はありがたい。
久しぶりに素直な気持ちで腹の底から笑ったなという感じの集まりは、あっという間に3時間が過ぎていった。帰りの電車の中で「間宮兄弟」を読了。はじめそのキャラクターの設定に笑っていたのだが、だんだんやさしい気持ちがひろがってくる。「もてない」兄弟に素直に感情移入できる。続編があるのだとしたら、今の平穏な幸せをひとつ超えたところにある、ちょっとあたたかい幸せが兄弟に訪れるような設定だったらいいなぁ。
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