2007.12.30 デッドライン
大爆睡! 「お昼ごはんだよぉ」の声にベッドを抜け出したのは12時。顔を洗って久しぶりに家族全員が揃った食卓につく。昨夜、眠りについたのは2時にはなっていなかったはずだから10時間以上爆睡したことになる。350ml缶のビールを2缶空けたけれど、それにしても・・・だなぁ。まぁ、それだけ溜まっていたものがあったということなのだろう。
外は青空がひろがっているが、時折黒い雲が流れていってパラパラッと時雨れる。きのうのちょっと暖かだった空気が冬のそれになっている。去年につづいて、この年末にわたしに与えられた課題は「神棚を清める」ことと「のし餅を切る」こと。これは去年と同じだ。のし餅はまだ届いていないので、まずは「神棚」かなぁと思いつつ、読みかけの建倉圭介の「デッドライン」を読み出したら止まらなくなってしまい、外が薄暗くなって部屋に電気を灯す時間までかかって読み切った。
建倉圭介という作家の作品を読むのははじめて。正直、書店の新刊文庫コーナーに平積みされているときに見たときも、まったく名前を知らなかった。もっとも解説によると2作くらいしか上梓されていないようだ。それなのに上下巻2冊を買ったのは、腰巻きに書かれた「十年に一度の冒険小説だ」という惹句に目を止めたから。
言っちゃ悪いけれど、ダマされたと思ってというかダメもとというか、そんな気持ちで読みはじめたのだが、これがページをめくるのが止まらなくなる感じだった。いつものように通勤の行き帰りの電車の中で読み継いだのだが、眠る時間がじゅうぶんにとれるのなら、うちに帰ってからも読み継ぎたい気分だった。
第2次世界大戦の末期、広島への原爆投下(終戦)が近づくという時代を舞台に、原爆実験、その弾道計算という軍事目的からはじまったコンピューターの開発という史実も織り込み、さらにはインディアンやアイヌといった虐げられた民族の歴史も折り込まれていて、単なるスピード感あふれるノンストップ冒険小説とも一線を画していて、読み応えある作品になっている。
売れなかった全2作のあとにこの大作(1400枚らしい)をモノにした作者のすごいが、それを上梓させた出版社もすごいなぁ。この年末年始のお休みとか、3連休とか時間のとれるときに一気読みしてもらいたい大作だ。と、「本屋大賞」じゃないけれど、個人的なヨイショをしておこう。
なぁ~んにもしない贅沢な一日。夜は「日本レコード大賞」にチャンネルを合わせる。とくに見たくて・・・というわけではなかった。でも、歴代の受賞曲のVTRのそのほとんどが歌えるし、絢香はでていたし、コブクロもということで最後まで見てしまった。コブクロが日本レコード大賞! 「蕾」っていい曲だもんなぁ・・・。よかった!よかった!
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