2007.12.31 呼吸するように
強い冬型の気圧配置で、雪が降るかもという予報がでていた大晦日の名古屋。風は強く冷たいけれど、冬晴れの青空がひろがった。本日のわたしの「お仕事」である神棚の掃除は明るい陽射しが差し込む午前中にすませておく。もうひとつの仕事のはずだった「のし餅切り」は、妻がキッチンに立ったついでにすませてしまったとかで、お昼過ぎにはお役ご免状態。
自営業の化粧品店を畳んで3回目の年末。おととしは家を建てて引っ越したばかりで、お正月の準備とあわせてうちの片づけもしていた。去年はもうかなりゆったりと過ごしたような気もするが、ことしはいちだんとゆったりしているような気がする。自営業時代のことを思うと、こんなのんびりした大晦日を過ごしていいのかなぁって申し訳ないような気持ちにもなる。
午後は、妻の実家のお墓参りに出かける。本来は、家の大掃除と同じで年の瀬に出かけて、あたらしい年を迎えられるようにしてくるというのが本来あるべき姿なのだということだが、今まで年が明けてから出かけるばかりで、大晦日に参ることははじめてだ。そんな「慣れない」ことだったせいか、雑巾を持っていくを忘れるというお粗末。
その足で、先日オープンしたばかりのホームセンターに出かける。大きなゴルフ練習場の跡地にできたということもあって、市内でも最大級という大きさのようだ。年末の買い物でにぎわうその店内には、お酒のディスカウント店よりも安い値段でビールや清酒が平積みされている。日用雑貨もドラッグストアの価格を下回っている。切り餅も食品スーパーより安い。目玉商品の特売で一気に攻勢をかけているのだろうが、近隣の様々な業態に影響大だろう。資本力のない小売業態の苦しさは推して知るべし。
紅白歌合戦がはじまった。きのうの「日本レコード大賞」よりもどちらでもいい感じだけど、とりあえずチャンネルを合わせている。あいかわらず、台本にキッチリ書き込まれているだろうギャグはすべりっぱなしだ。ことし「話題」の人をいっぱいちりばめているのに、うまく使いこなせてなくてもったいない。まぁ、わたしはアンジェラアキと絢香と馬場俊英(バックでピアノをKiroroの金城綾乃が弾く)とコブクロが見られればそれでいいんだけど。
それにしてもの「演出」だ。旧山古志村役場からの中継、さだまさしと笑福亭鶴瓶がでていた番組のVTRの挿入、美空ひばりと小椋佳の愛燦燦の企画コーナーなど、ドキュメンタリータッチの演出部分は伝わるモノがあった。紅白も「ゆく年くる年」みたいにナレーションのみでつないだ方が、よほど「唄の力」が伝わるだろうに・・・。
そういえば、きょうの午後は、次男が大学のゼミの課題で作った6分の映像作品に、思いきりダメ出しをしてしまった。人の作ったモノを評するのはたやすいけれどね。
くさしながらもチャンネルは紅白に合わせたままでもうすぐ2007年が終わる。50歳で大きく舵を切って2年半が経つ。ことしは、飛び込んだあたらしいフィールドで、なんども躓きそうになった。道が間違っているのじゃないかと思ったこともあった。「えっ、さっきまで右って言ってたよね」と腑に落ちない思いのまま左に走らざるを得ないこともあった。くよくよしない、くじけないのが天賦の才能と思っていたじぶんに自信がもてなくなったときもあった。でも、無事きょうを迎えることができた。そして、あしたが楽しみでいられるじぶんでいられた。
正直「歳」は感じる。老眼だって進んでいる。でも、まだやれるよ! まだだいじょうぶだよ!って思ってる。ことし、わたしに勇気をくれたのもののひとつ「でんじれんぢ」の「ゆうきのうた」のように「呼吸するように」「がんばらないように」わたしはわたしらしく前を向いて歩いてくよ!
2008年もよろしく!