2008.02.28 電話に乗る
きょうもお台場で作業の予定が入っていた。10時少し前に入ることにしていたので、直行申請を出しておいた。乗換案内で調べると、いつもより1時間遅くうちを出てもだいじょうぶだ。ということで、けさはいつもより30分ほど遅く7時10分に起床。ゆっくりお昼のお弁当をつくって(おかずに野菜揚げとネギ、ちくわ、豆腐を煮込んでみた)も余裕だった。
これまで2回はゆりかもめで「お台場海浜公園」まで出かけていたが、きょうは会社からではないので、池袋からりんかい線「東京テレポート」に向かう。ホームで新宿行きを一本を見送ると、次はりんかい線直通の「新木場」行きだった。これなら大崎での乗り換えがない。
時間が時間だから埼京線もそれほど込みあってはいない。きょうの往路で読み終えることができそうな黒武洋の「パンドラの火花」を手にとっても、前の人の背中にぶつかることはない。考えてみれば、フレックスタイムに間に合えばいいのだからと割り切れば、この時間でじゅうぶん間に合う時間だ。
「パンドラの火花」はいよいよ残り数ページ、佳境に入ってきていた。その時、すぐ横のサラリーマン氏が携帯電話を取り出した。そして、電話の口元を手で隠すようにして話しはじめる。おいおい、電車の中で通話は御法度じゃないの・・・と一瞬文庫から目を上げて、その男性に目を向ける。一応、まわりに気を遣っているつもりなのだろう小声で話しはじめたが・・・
「あの、すみません。いま、電話に乗っちゃったものですから」思わずのけぞりそうになる。同時に噴きだしそうになって、必死にこらえた。「電車」と言い間違えたのだということはすぐにわかったけれどねぇ。
ちょっとズンと胸に響いてくる結末を迎えていた「パンドラの火花」だけど、しばらく思い出し笑いしそうで、話の筋を追うどころではなくなった。「電話に乗った」男性が品川シーサイドで降りていってようやく話の筋を追えるようになった。タイムトラベルをして過去のじぶんに働きかけ過ちを犯すことを食い止める。そこに、罪と罰、近未来、国家によってコントロールされる生活・・・などが絡みあってなかなかにして重い話だったが、おもしろかった。
お台場の商業施設での作業を午前中に終え、13時すぎに出社。本日は大きな(人数の規模ではなく)会議が2本立て。アジェンダをつくったり、資料を整えたりという作業を行い、終了後は忘れないうちに議事録を作成して退社。本日は22時45分だった。まぁ、朝、直行で楽させてもらったしね。