2008.03.21 きいろい月
東京はきょうもぐずついて薄暗い朝だ。朝のニュースで宇宙飛行士の土井さんと福田首相との交信の模様を見た。第一声が「あ、土井さん、ごくろうさまです」だった。まぁ、一国の総理、簡単に言えば日本でいちばん偉い人だからそれでもいいのだけど、なんか違和感を感じた。やっぱり「おつかれさま」じゃないのかなぁ。アリナミンのCMじゃないけれど、その人の疲れに「お」をつけて「さま」までつける日本人の美徳だからな。
雨が残っていた。傘なしでも行けるかなと思ったけれど、置き傘にしてきてもいいかと透明ビニール傘を差してうちをでる。混みあう東武東上線からの乗り入れ電車にあたったが、さして窮屈な思いをすることなく文庫本をひろげながら池袋に向えた。
混むことがわかっていても降りるときに出口階段に近いところに人は集まる。乗るときにあまり歩かなくていい場所も同じだ。それが往きの有楽町線でいえば4両目の前から2つめのドアとなる。いつもはそのひとつ前(4両目の最初のドア)に乗るのだが、このところ氷川台で余裕のあるときは1号車のところまで歩くことにしている。氷川台では少し歩くが、池袋はこの位置にも階段がある。そして4号車よりは混みあわない。
ひろげた文庫は西加奈子の「きいろいゾウ」。おぢさんの読む本じゃないかもしれないが、シミタツ(志水辰夫)のちょっと道を踏み外した世界の男女の話のあとには、ちょっとお口直しも必要かと・・・。虫や鳥の鳴き声や草木や風の起こす音が、都会の喧噪よりもよほどにぎやかだという田舎暮らしが語られる。リタイアしたらそんな自給自足の生活もわるくないとは思うが、ホントのところどうなんだろうねぇ。
プレゼンを受けたり、定例の会議があったり、臨時のブレストがあったりで、自分のデスクに向かう時間がいつになく短かった1日。くわえてこの週末、レイアウト変更のために業者が入ることになっていて、わたしたちのフロアが真っ先に今夜から対象になるために、19時に退去するように求められていた。ギリギリまで粘ったけれどまわりが騒がしくなってきてしまったので、自宅にいくつかのファイルを送っておいて19時57分に退社。
氷川台についてもまだ20時35分。サミットストアに立ち寄るが、まだ1階の衣料品などを扱っているコルモピアが開いていた。画期的だなぁ・・・。バナナ、牛乳、ニンジンなどの入ったエコバックを提げて歩き始めたら、薄い雲越しにまあるい月が浮かんでいた。「きいろいゾウ」では、きいろい月も印象的に登場してくる。なんとなくうれしくなってなんども見上げた。きょうの東京はくもって肌寒かったけれど、あすはあたたかくなるらしい。東京は桜の開花宣言がでるかもしれないという。花粉のことは考えただけでもゾッとするが、あしたはたまった洗濯物もかたづけなくちゃ。
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