2008.05.05 東京バンドワゴン
薄日が射したかと思ったのもホンの一瞬、きょうもスッキリしない。新聞を見て「あぁ、きょうはこどもの日かぁ」と気づく。とはいっても、もうふたりとも二十歳を超えているから、何をするわけでもないが・・・。
午後からは雨らしいという予報に、きょうの休日出勤を決めていた。起きたのは8時。夕食のために煮物を作り、冷蔵庫の残り物の豚肉を使ってお昼のお弁当に焼きそばも作って、10時にうちを出る。おぉ、重役出勤ね・・・とゆったりした気分でドアを開けたのだが、細かい雨が落ちはじめて結局駅までの道は早足になる。
きょうの往復で小路幸也の「東京バンドワゴン」を読了。いやぁ、よかった! 最後のページに「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ」という筆者のメッセージがあるが、そうちょうど「寺内貫太郎一家」のような下町の人情あふれる大家族の物語だ。若い人にはわからないだろうから、最近の例でいうのなら映画「ALWAYS~三丁目の夕日」というところか。
単なる人情ドラマというだけでなく、軽いミステリーの要素もある。そのくせ悪人は出てこない。目次のすぐうしろに「登場人物の紹介」と「人間関係図」がある。はじめは、それを読み返さないといけないくらい登場人物が多いのだが、やがて、それぞれのキャラクターが個性的なので、しっかりと心に入りこんでくる。そして全編を通して人を見る目にやさしさ、あたたかさがある。
けさの朝日新聞の社説、「おじさんおばさんの出番」と書かれていた。向こう三軒両隣の近所づきあいが希薄なったことが、最近の殺伐した有り様に通じているという指摘には、残念ながら頷かざるを得ない。よその子でも悪いことをしていたら叱り、良いことをしていたら褒めたりする・・・。そんなことは映画やこの小説の中だけのことになっているような気がする。
名古屋の自宅周辺は、三世代で住んでいる家も多い下町だ。いい意味での「おせっかい」なおばさんも多くて、人間関係が温かい。片や、今の東京のひとり住まいはとなりに住んでいるのが誰かもよくわからない。もっとも、若い独身の女の娘のようなので、「よく知っていたら」アブナいかもね。2つとなりは先月引っ越していったが、電気が点いていたからきょうあたらしい人が入ったようだ。男性か女性か、若いか年配か・・・さっぱりわからない。
会社到着は11時。20時40分まで、誰もいないオフィスで地道に入力と集計作業をつづけた。思いのほか捗ったのできょうの出勤の意味はあったなぁと満足。帰りにサミットストアに寄ったので帰宅は22時。早速、朝作ったじゃがいも、ニンジン、厚揚げ、ネギ、はんぺんの煮物と玉子焼きで夕食にする。
あしたは、ようやくいいお天気になるらしい。またどこか走りに行こうかな・・・。
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