8時57分起床。休日は8時に携帯のアラームの設定がしてあるはず。よほど深い眠りだったんだなぁと思ったのだが、単にマナーモードになっていただけだった。6時間半眠れてスッキリと起き出せた。新聞を取りに行こうとドアを開けると、きのうと季節が一変していて、思わず身震いする。やや雲が多いがカラッとしていて心地よい。風に乗って運動会らしい音楽が聞こえてくる。秋本番だなぁ。
午前中にゴミ出しをし、掃除機をかけ、トイレ掃除をする。11時30分過ぎ、おにぎりを持って走りに出る。本日の目的地は善福寺川緑地。出かける前は文庫本を持って出て、芝生の上に寝転がって読書!って想定していたのだが、おにぎりをつくっている内にすっかり文庫本のことが抜け落ちてしまった。走り出してすぐに気がついたがあとの祭り。
としまえんの入口の前を通り、目白通りに出て、貫井から「中杉通り」をひたすら南下する。中村橋駅近辺では狭い道だが、鷺宮が近づくにつれ道幅が少しずつ広くなる。さらに南下して阿佐ヶ谷駅をはさんで早稲田通りの交差点から青梅街道の交差点まで、1.6kmにわたってけやき並木がつづく。
青梅街道を渡り住宅街の路地に入り、杉並高校の前に出るとめざした「善福寺川緑地」はそぐそこだった。ここを訪れるのは2回目。川沿いに細長くつづく公園を和田堀公園の方向へ走っていく。途中白と赤の彼岸花(曼珠沙華)が咲いているのを見つけ、その横のベンチでおにぎりを食べ給水。ところどころにポツリポツリと植えられている彼岸花だけど、どこかにまとめて植えたらもっと見映えがするのになぁって思う。以前見にいった巾着田の曼珠沙華は見頃を過ぎたかなぁ。
和田堀公園の横を通り。さらに川沿いを進み、ちょっと広めの道を左折。たぶんどこか知ったところに出るだろうと走っていくと、突然車1台がやっとという細い道に行き当たる。やば!と思ったが、じつはこれが以前に逆から走ったことのある道だった。お寺と堀之内斎場の間を抜け、青梅街道に出られた。
少し西に戻って五日市街道を高円寺駅を目指して右折。高円寺駅前ってJR中央線の駅なのにすごく庶民的だった。駅の真ん前に昔ながらにカゴに1盛りいくらという売り方の八百屋さんがあった。それが結構安いのだ。思わず大根を買ってリュックに入れて帰ろうかと思ったくらい。駅前で地価が高いだろうにというのは余計なお世話だね。
駅正面からつづく「高円寺純情商店街」は昭和のにおいがする。駅に向かう人たちがいっぱい歩いていて、それを縫うように自転車もいっぱい走っていて、人は多いが意外に買い物をしている人は少ない。シャッターを下ろしているお店はほとんどないから、商店街としてはじゅうぶん成り立っているのだろうけれど、若干心許ない感じがする。
早稲田通りに出て、ここでも少し西に進み、途中「お伊勢の森」と標識の出ていた交差点から斜め右に住宅地へ入っていく。そのあとは太陽の位置を頼りに、少し広めの道で右折。おそらく往きの中杉通りの少し東側だろうとあたりをつけながら北上していく。妙正寺川をわたり、西武新宿線をまたぐ歩道橋に上るとすぐ下に鷺ノ宮駅が見えた。勘は間違っていなかった。
さらにそのまま住宅地の中を北上し、新青梅街道にでる。ここでは東に進み「都立家政」の交差点から北上する。ここからは練馬区。はじめての道だけどもう迷うことはなくなった。千川通り、目白通りを渡り、としまえん正門前のコンビニでゴール。冷蔵庫にビールがないので、ここで調達して歩いて帰ることに決めたのだ。さすがにビールはリュックに入れて走るわけにはいかない。本日の走行距離は19.5km。もっとあるかと思っていたのだけどなぁ。
ベランダでビール片手に新聞を読み、「プロジェクトX」のノベライズの文庫を読む。テレビと違って、当の本人が語るわけではなく、田口トモロヲのナレーションが入るわけでもないから、淡々と読めてしまうのだが、日本初の生体肝移植の話は、ツボに入ってしまい大泣きだった。
気がつくと夕暮れが近くなっていて、いつのまにか運動会の音が聞こえなくなっていた。きのうの夜半額で買えたオージービーフのスネ肉を使ってカレーを作る。使いかけで冷蔵庫に入っていたタマネギを使い、じゃがいも、ニンジンに加えカボチャも入れた。
できあがるのを待ってユナイテッドシネマとしまえんに向かう。19時の回で観るのは「おくりびと」。最近、予告編での予備知識と違って、思いがけず泣かされる映画がつづいたが、こちらは期待(?)に違わず大泣き。泣いてその分こころがほっこり暖かくなる2時間20分だった。
この映画ではじめて知った「納棺師」という職業、職業に貴賎はないとはいうものの、作中で妻役の広末涼子が吐き捨てたように「汚らわしい」という印象をもつ人も多いだろう。笹野高史が扮したのは火葬場の職員だが、これもまた、なくてはならない職業だけど、公務員だとしても他の事務職よりも低く見られるかもしれない。そういえば、父の実家の尾張地方では、葬儀屋さんを「がん屋」と読んでいて、その響きにはちょっと軽蔑するようなニュアンスが感じ取れたものだ。
でも、人としての最後の旅立ちをキレイにそしてやさしく見送ることができるようにと遺体を整えるこの職業は、深い人間愛がないと務まらないとても崇高な仕事だと思う。こころの底から「ありがとう」と言ってもらえるなんて、仕事冥利に尽きるだろうとも思う。でも、大往生ばかりじゃないから、キツイ仕事であることも事実だなぁ。事故とか自殺とか正視に耐えない遺体もあるだろうからね。
うまい役者が勢揃いの中、瑞々しさあふれる新妻役の広末涼子の「泣き笑い」の表情がよかったなぁ。嫁さんにしたいくらいだ・・・(爆)。
映画館には携帯を持っていかなかった。経過を追うと負けそうで、ただただ「勝ってくれ」と祈るだけにしていた阪神巨人戦だが、結果は敗戦。またゲーム差なしに逆戻りだ。う~ん、勢いの差はあいかわらず歴然としている。まぁ、ここはもう一回切り替えていこう!(って、監督じゃないっての)