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2009/02/15

2009.02.15 快走「青梅」

 青梅マラソンの朝、昨年は雪が降っていた。ことしは暖かくて気持ちよく、アラームが鳴る7時30分の少し前に目覚めた。真剣に記録を狙うなら、前夜はお酒を控えるべきかもしれないし、そもそも早く眠るべきだろう。走ることは好きだけど、ガツガツ狙っていくつもりのない今のわたしは、昨夜も呑んだし(さすがに深酒はしなかった)なんやかやで眠ったのは2時近かった。まぁ、それもいいだろう。

 氷川台駅8時59分の新木場行きに乗り、池袋からは埼京線、新宿では中央特快に乗り換える。運良く座れて、乃南アサの「風の墓碑銘」を読みながら河辺駅に向かう。立川で乗り換えた青梅線の各駅停車は、河辺のひとつ手前小作でしばらく止まる。車内アナウンスは「河辺駅のホームが大変混雑しているためしばらく停車します」と言っている。3~4分遅れてすべり込んだ河辺駅のホームはホントにびっしりの人で埋まっていた。なんとか電車からホームに降り立ったが、改札を出るまでに15分かかった。

 昨今のマラソンブームと、3月開催となった(ことしのみらしい)東京マラソンの調整にちょうどいいタイミングとなったことに、昨年雪で中止となったこともあいまってか、伝統の「青梅」には、30kmに15,000人が申し込んでいたらしい。河辺駅も大変な状況だったが、着替え場所の総合体育館はもっと大変なことになっていた。あふれた人が好天を幸いに体育館のまわりの屋外に荷物を置き着替えている。少し離れた総合病院の地下駐車場にスペースを見つけたが、つぎの問題はトイレ。第1回の東京マラソンのときもそうだったが、スタート前のこの大行列は如何ともしようがない。

 幸い快食快便なので(尾籠な話で失礼)小さい方の用足しだけど、列には並ばなくちゃいけない。早めに着替えをし、病院前の仮設トイレの列の長さを見て、その先の児童公園の仮設に向かうが、こちらも列は長い。待つこと15分。早めにうごいたのでなんとかスタート10分前にスタート地点に立てたが、わたしがトイレを出た時に列の最後にいた人はきっとスタートに間に合わなかったにちがいない。

 青梅はたしか5回目。そもそも最近は「楽しんで」走ることしか考えていないので、スタータラインに立って緊張することはまったくない。それにしても、この暖かさと好天はおよそ2月の「青梅」らしくない。過去には雪の降りしきる中をスタートしたこともあったし、晴れていても耳が切れそうなくらい冷たい風が吹いていたこともあった。きょうは例外中の例外だ。ただ、給水をキチンとしないといけないなぁと考えながらスタートを待つ。今回のスターターは朝原さんだ。

 今、走るときに思うことは、大会でもふだんの走りでもおなじで、走り出してからだの発する声を聴いて、ゼイゼイハァハァと息があがらない(心拍数を上げない)その日のペースを見つけて、それに沿って走ることだ。でも、今は来月の「東京マラソン」でなんとか4時間以内(サブ4)で走りたいという願望(目標ではない)があるので、km5分30秒ペースで30kmを2時間45分でいきたいなぁとは思っていた。スタート直後からまわりのペースが5分ちょっとという感じだったが、気持ちよくついていけたのでそのままのペースで距離を刻んでいく。

 青梅のコースは基本的に往きが奥多摩に向かって上り、折り返したあとはひたすら下ってくるものなので、うまく走ることできれば後半のほうがタイムがよくなることもある。ただ、調子に乗って下りでペースをあげると、残り5kmの宮ノ平駅あたりのさほどキツくない上りが壁のように立ちはだかることになる(過去に経験済み)。5kmくらいから上っているにもかかわらずずっとkm5分ペースを保てた。つらくなったらすぐに切り替えようと思っていたが、山あいに入って雲に陽射しが遮られたこともあってか、ずっとそのまま押し切れた。

 スタート地点を通過したところからの測定だけど、10kmが52分、折り返した15kmが1時間17分、20kmが1時間42分と、ペースを保ちつづけたまま下ってくる。最後のヤマ場と思っていた宮ノ平駅あたりの上りもキッチリ駆け上がることができた。青梅の市街に入ってあと3km。このあたりで、わたしたち名もないランナーを往きも帰りも声をからして応援してくれている人たちに、ぐっとくるものがあり、同時に走りのスイッチが入る。ラスト2kmはおそらくkm4分30秒ペースに上げられていたものと思う。手元の計測で2時間29分13秒(スタート地点からの計測)。km5分で走りきっていた。これって、今のじぶん的は「すごい」こと。この感じを来月の東京に持ち込めたらいいなぁ・・・。

 あらためて「応援のパワー」を感じる。青梅は公式のエイドでは水とスポーツドリンクしか提供しないが、その替わりに私設のエイドというか、氷砂糖や飴やチョコなどを差しだしてくれる人が復路には大勢いる。結構、お金もかかるだろうに、年に一度のこの日を一緒に楽しもうとしてくれているのだろうなぁ・・・。個人的にはお水とバナナをいただきました。どうもありがとう!

 ラン仲間も何人か走っていたはずだけど、うまく出会えなかったし、汗が塩になってしまっていることもあって、まっすぐ帰宅してシャワーを浴びた。ホッと一息ついてみて、やっぱりきょうの走りは上出来だなぁと満足感にひたる。しあわせな夜だ。ちょっと遠いといえば遠いけど、やっぱ「青梅」はいい。そうそう、気持ちよく走ったあとの定番のビールは、河辺駅のKIOSKと、立川のNEWDAYSで買って,電車の中で味わってしまいました。(苦笑)

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 夕食は、タラの塩焼き、しめじと豆腐の炒めとお味噌汁。昨日から公開になっている「少年メリケンサック」を観たかったのだけど、あしたは早くでなくちゃいけないし、上映終了時間が日付が変わってしまうので、きょうのところはやめておく。替わりといっては変だけどサミットストアで買い物をしてくる。マラソンの時は何ともなかったのに、このわずかの外出で目も鼻も一気に悲惨な状態に・・・。あぁ、せっかく気持ちよく過ごせていたのになぁ。

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