2009.05.27 「キレる」
6時25分起床。朝からスッキリとした青空がひろがっている。きょうのお弁当は「シューマイ」と、ちくわのきゅうり詰め。7時38分の通勤急行渋谷行きに間に合って、会社には8時11分に着く。
23時35分に社長と一緒に退社するまで、本日も目一杯というところ。あらたにまとめ上げるものもできて、今月の納品書の整理に入れない。このままだとまた月初めに仕事があふれてしまいそうだ。どうしてなのかなぁ・・・、サボっているわけじゃないのだけど。
帰りの副都心線。明治神宮前で乗り込むと座席はほぼ満席。目の前の3人掛けの優先席は両端に若い男性が足を組んだりひろげたりして座っている。ちょっと詰めてもらえば座れないことはないのだが、「小心者」のわたしは、「まぁ、いいや」とドアにもたれて文庫本に目を落とす。
新宿三丁目から乗ってきた男性(わたしよりは少し年上だろう)が、その間に割って入って座ったのが目の端に入る。雑司ヶ谷を過ぎて池袋に向かう頃、なんだか不穏な空気を感じる。真ん中に割って入った男性とそのとなりの男性がもめはじめていた。
池袋に着く頃には、若いほうの男性が中年男性氏のシャツの襟元をつかんで、なにごとか雑言を浴びせているようだった。中年男性氏をはさんで反対側に座っていた若い男性が間に入って止めようとしているが、それがかえって「火に油を注いだ」ようで、ふたりの男性の声が大きくなってきた。因縁をつけられた側の中年男性氏も黙っていない。
正義感があるならば、ここは収めに入る入るべきかもしれないが、とばっちりはゴメンだから、ひきつづき文庫本の活字を追うが、ちょっと「気もそぞろ」という感じになる。要町駅に着くころには、2人は立ち上がっていよいよつかみ合いのケンカになりそうな一触即発状態となる。
電車が止まりドアが開くと、中年男性氏が「降りて係員に話そう」と誘い水を向けるが、そうなっては不利という気があるのだろうキレた男性は、声を荒げているが降りようとはしない。しつこく「降りよう」という中年男性氏に、瞬間血が上ったのか、その男性をホームに突き飛ばした。負けない中年男性氏は立ち上がると電車の中からキレた男性を引きずり下ろそうとするが、何故かふたりが再び車内に戻ったところでドアが閉まる。
厄介の種がホームに降りたと安堵していた車内の空気が、再びピリピリとする。そして「触らぬ神に祟りなし」と、みんな自然に距離を置こうとする。キレたわりには歯切れが悪くなってきた若いほうの男性は「何、ふつうなこと言ってんだよ」って凄んでいたが、ふつうなことを言って悪いわけがないので、思わず吹き出そうになる。
千川に着いて、捨て台詞めいたことを言い残してキレた男性が出口のほうへすたすたと歩いていってしまった。残された中年男性氏は間に割って入ってくれた男性にお礼を言いながら、言い訳めいたことをつぶやいていたが、冷静なとなりの席の男性に、「でも、あなたの言い方もよくない」というようなことを言われてしょげていた。
「お急ぎのところ申し訳ありませんが、車両点検のためしばらく停車しますというテープが流れ、運転手が様子を見に来る。ほどなく駅係員も2人やってきた。要町で車内からホームへ突き飛ばされたのはモニターで見ていたようで、無線で千川駅と運転指令に連絡を取っていたらしい。とはいっても、当事者の片割れがもうそのあたりはいないので、簡単な事情聴取だけで、5分ほど遅れて千川を発車した。
どうやら、ことの発端は、キレた男性が優先席なのに「電源を入れた状態」の携帯電話を持っていたことを、中年男性が「君はルールを知っているのか」とたしなめたことのようだ。そして、そのものの言い方が高圧的に聞こえたらしい(ちょっとそういう感じのする人であった)。でも、こんなことで「キレて」あわやつかみ合いになるかなぁ・・・というのが基本的な感想だけど、注意をする側にも、単に正義をかざすだけではいけないんだろうなという思いにもなる。
見て見ぬ振りをしたことにはちょっと反省もするが、ホームに突き飛ばされたくはないから、やっぱり関わりをもたぬことがいいのかもしれない。人との距離感がむつかしいね。
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