2009.06.11 正直
6時45分起床。外は雨、部屋の中がうす暗い。そのせいではないだろうが、一旦目覚めたのにまた眠りに落ちそうになる。あぶないあぶない、この先はもうアラームをセットしていない。
けさのめざましテレビ、7時台のニュースで、この不況下でも元気な食品スーパーという特集を放送していた。そこで紹介されていたのが「OK」。このスーパーは、取り扱う商品の種類を絞り込んで、仕入れ先の数を減らし、ひとつの仕入れ先あたりの取引額を増やして価格交渉をして、エブリデイロープライスを実現している。そしてもうひとつの売りが「オネストカード」。たとえば「このりんごは貯蔵品なので少し水分が足りない」とか「芯のところが茶色く変色していることがある」など、安く売っていることの「わけ」を正直に伝えるPOPだ。この「正直」さが支持されている要因だと伝えていた。
そうだよな、人間「正直」に生きることは大切だ。でも、その正直さが裏目にでることもある。足利事件で「真犯人と思われない人を起訴し、服役させたことについて大変申し訳ないと思っている」と謝罪した最高検察庁のナンバー2のI次長検事。異例の謝罪にもかかわらず、菅家さんは新聞辞令のようなこのやりかたに激怒していた。
I次席検事にしてみれば、悪いのは当時取り調べをした警察と検察で、釈放という判断をくだしたことに、感謝されこそすれ、まさか激昂されるとは「正直なところ」思いもしなかったにちがいない。常識的に考えれば、謝罪というのは、面と向かって頭を下げるものだということはわかりそうなものなのにな。新聞記者に頭を下げたフリを見せたことで男を下げたI氏というところか。
きょうのお弁当は「焼きそば」。けさも8時の渋谷行き各駅停車に乗る。雨降りは電車が遅れる。同じ時間にでたのに、会社着はきのうより7分遅い。
往きの電車の中で角田光代の「夜をとぶ飛行機」を読了。朝からちょっぴりセンチになる。いい家族って、家族がともにいる場面がアルバムのようにいくつもいくつも揃っていることなのかもしれない。その場面は、なつかしいセピア色のものかもしれないし、哀しみに満ちたダークグレーのものかもしれないし、しあわせな気分のパステルからーの場面かもしれない。その場面の数が多いほどいい家族なのかもしれない。
大雨が降ると雨漏りがして、東海大地震が来たら倒壊してしまいそうだった昔のうちには、それなりにたくさんの想い出の場面がある。「終わりを迎える日には」しあわせな人生だったなぁって振り返ることができそうだ。でも、わたしが単身赴任で名古屋を離れてから完成した今のうちには、家族の想い出がほとんどない。
あたらしい契約を勝ち取った会社と、それに破れた会社の引き継ぎのための打ち合わせに「レフェリー?」で参加したり、ちょっとぎくしゃくしはじめている(もちろん手は打とうとしている)社内の空気にハラハラしつつ、23時まで作業をして会社を出る。月次は締まった。レポートも書いておいた。添削は入ると思うが、致命的なまちがいはない(・・・はず)。
外にでると、晴れた空に月が浮かんでいた。空気がカラッとしていて半袖の腕がちょっと涼しい。木曜日ということもあるが「正直」ちょっと疲れた。
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