2010.01.02 その働きに感謝
あたらしい年の2日目、6日間の年末年始休暇の5日目の名古屋は、どんより曇って時折小雨が降るお天気ではじまった。きのう思わせぶりな書き方をしたが、新年早々、母親に入院が必要な事態が発生、迎えた2日目だった。幸い医師の初見が正しかったようで、朝までに危険な状態は回避できた。まだ100%安心と言えるわけではないが、ひとまずホッとできた。
元旦、そして、2日のきょうと、感謝の思いを心から表したいのが、医療関係者のみなさんの働きだ。「滅私奉公」といえば簡単だが、世の中がお屠蘇気分でいようが、入院患者がいなくなるわけでなく、元旦から救急搬送される人が後を絶たず(うちもそうだが)、みずか時間外救急へ訪れる人も同じく時を待たない。使命感と言って片づくほどのものでもなく、その受け手の働きには敬意以外のないものでもない。
大みそかのこの欄だったかに、小売業の現場での労働環境の厳しさということを書いた。コンビニが24時間開いているのもありがたいが、一種のサービス業でもある「医療現場」の24時間態勢は、さらに過酷で「いのち」と向き合っているだけに、その重要性は計り知れない。「感謝」っていうひとことでは言い表せない崇高さがある。
救急時間外の現場にいると、高熱にうなされている人、どこかで転んだのか顔から血を流している人(この人の付き添いの人の元にはあとから警察官が事情聴取にきていた)、青い顔をしているがじぶんで歩いてそこを訪れる人など、様々な人がひっきりなしにそこを訪れることが知れる。
当然そこでトリアージが行われるわけだが、医療従事者にしてみれば、うちでもう一日(翌朝まで)様子をみていてもだいじょうぶというケースもあるだろうし、市販薬でもだいじょうぶというケースも、自宅で治療できるだろうというけがのケースもあるだろう。治療室のロビーには、救急車を呼ぶ前にちょっと冷静に考えてみようというようなポスターが貼ってあったが、当事者にしてみれば、その瞬間頼れるものは時間外救急であり、そこにかかるための最善の方法である救急車しかない。これはなかなかむつかしい問題だとあらためて今回実感した。
的確な見立てのおかげで、母親は昨夜の厳しい状況を回避できてGICUから一般病棟へと移ることができた。本日は、その病院がよいの合間を縫って、父親の墓参りに出かけた。病院に立ち寄ってからの往路に、伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道と高速を使った。土曜日ということでETC割引が行われていたこともあるだろうし、そろそろ帰省からのUターンもはじまっているのだろう、豊田JCTを先頭に5kmほどの渋滞ができていた。つながる先の東名高速は岡崎ICから長い渋滞ができているようだった。
基本的に車の運転はそれほど好きじゃないので、長距離の移動を車でしようとは思わない人だから、それほど実感はないが「車での移動は便利なようで結構大変だなぁ」と思う。そして、ここでもETC車ばかりではないから料金所に働く人がいて、維持管理に24時間態勢で働く人たちがいる。わたしたちが何か行動を起こすときには、常にそれを支えている人の存在がある。やはり、ここでも「感謝」の気持ちしかない。そして、わたしも、わたしの関わる仕事も、「あたりまえ」ではなく「感謝」されるものでありたいと思う正月2日目のわたしだ。
例年どおり、昨夜はすき焼き、そして今夜はカニ鍋。母の入院だけでなく、社会人となったり、お正月もバイトをしていたりして、、妹家族とわたしの家族のうち、きょうは誰それが欠け、きょうは誰それがいないということで、全員が食卓を囲めることがなくなった。気が早いが、来年はもっと人数が減りそうだ。ちょっと淋しいものがあるが、これもこどもたちの成長の証でもあるからよろこぶべきことなのかな。
・・・なんて、いろいろ思うところの多い夜が更けていく。あしたの夜は「主戦場」である東京に戻り、「大きく動く」年の本格的なスタートに備えることになる。。
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あけましておめでとうございます。
非常に久しぶりでございます。
新年に当たってこのブログの熱愛なるファンで
あることを白状いたします。
PICOさんが東京に就職したのを知ったのは
1年半ほど前からでした。その頃からこのブログの
存在を知り今までROM(死後?)してました。
今はランの方は休止(再開のめどなし)しており
ますが、いつかどこかの大会で再開できるのを
楽しみにしております。ではまた。
投稿: むくむく | 2010/01/03 01:26
むくむくさん
こちらこそご無沙汰しています。この拙いブログを
読んでいただいているとのこと、感謝します。
こちらは、東京に生活の拠点を移して以降も、細々と
走り続けています。ひとりということでついつい仕事に
時間を割いてしまうことになりそうで、走る時間を
休日に持つということが、その「歯止め」になって
いる気がします。あわせて「一呼吸入れて」気持ちを
リフレッシュさせることにも通じているように
思います。
むくむくさんはランはおやすみということですが、
また、何かのチャンスでお会いできるといいですね。
時々はコメントくださるとうれしく思います。
では、また。
投稿: pico | 2010/01/03 15:56