きのう一日降り続いた雨も夜明け前には上がり、急速に青空が広がってきて、暑くなりそうなのは心配だが、申し分ないマラソン日和になった。雨男のわたしとしては画期的なこと。
5時30分に起き、朝食を摂り、大きなおにぎりを2つ握って、6時30分にうちをでる。大会会場の「庄内緑地公園」は、同じ名古屋市内でも北と南の端ということで、これまで一度も行ったことがなかった。桜本町まで歩いて、地下鉄を桜通線~鶴舞線と乗り継いで、トータル1時間。駅を出るとすぐそこが公園だった。
庄内川の洪水時には遊水地として使うということらしいフラットな公園で、芝生広場も広々としていてなかなかのローケーションだった。(近ければ、走りに来たいところだ)」
受付終了が8時で、スタートが9時なので、ゆったりとした気分でスタートを迎えられた。フルマラソンは700人くらいのエントリーというところか、スタートは真ん中くらいから。ラインを超えるまで20秒くらいか。
コースは、庄内川・矢田川河川敷のサイクリングロードが主だが、そこに出るまでに、まずは1周2.4kmほどの緑地内を約4周することになっている。そのサイクリングロードへ入ってしばらくは渋滞状態。はじめの1kmに6分以上かかった。その後だんだんばらけてきて、前をいく人を追い越しながらという状態が解消したのだが、2周目も3周目もペースが5分10秒/kmぐらいからあがらない。気温が高いせいなのか、肩に力が入って気負っているのか・・・。
緑地内のサイクリングロードを3周と4分の3走って、いよいよ河川敷に出るための堤防に向かって公園の外に出ていく。ここで最初の給水。迷わず水を手にする。この紙コップを走路脇のゴミ箱に投げ入れようとしたのだが、箱の角にあたって外にこぼれ落ちた。「しまった」と思って振り返ったところで、左足にどんと衝撃を受け、あっという間もなく転倒していた。
堤防へ登る細い道なのだが、そこにオートバイなどが入り込まないようにと鉄のポールが立てられていた。その頭の丸いところに左腿の膝から10cmくらい上のところをまともにぶつけたようだ。
「だいじょうぶですかぁ」という声が給水ポイントの方から聞こえてきたが、とりあえず、すりむいたのは右肘だけのようだったし、恥ずかしさもあって、すぐに立ち上がり「だいじょうぶで~す」と堤防への坂を走りはじめた。
堤防に出て、勇壮な太鼓の演奏に送られて河川敷への坂を下り始めると、ぶつけた左足が、紫色に腫れてきているのがわかった。下りで踏ん張るとバランスを崩しそうになるし、ベルトで締め付けるような痛みを感じはじめた。「あぁ、きょうはもう無理だなぁ・・・。でも、お天気もいいし、行けることころまで行って帰ってこよう」って思ったら、気負いがとれたのか、きゅうに呼吸が楽になった。走るのに使う筋肉と痛い腿の前側の筋肉は違うし、膝をぶつけたわけではなかったので、幸い平坦なところを走る分にはなんとかふつうに走れた。・・・というか、このあとしばらく4:40くらいのペースで走っていた。「怪我の功名」って一瞬思ったが、そうは問屋がおろさない。
右岸から左岸に走るコースが変わったり、舗装されたサイクリングロードからコンクリートブロックの上を走る川面ギリギリのコースになったり、階段を登ったり降りたりや、不整地になると途端に痛みが強くなる。このまま走り続けていいのかって思わないでもなかったが、まぁ、ホントに痛みで脚が止まるまでと進んでいく。帰りに気づいたのだが、かなりフォローの風に追ってもらっていて、それで気持よくいけたということもありそうだ。
25.5km、尾張旭市に入ったところで折り返し。風がアゲンストになり、さすがにペースが維持できなくなった。それでも、35kmの壁を超えても、ペースこそkm6分近くまで落ちたが、「歩きたい」という思いには至らなかったし、呼吸は楽だったし、落ちてくる人を拾ってどんどん順位が上がっていくこともあって、気分はハイなままゴールまで走り切れた。タイムは3:46:09。「たられば」は言いたくないが、とりあえず、来月のフルにメドは立ったかな。
ゴール後、救護テントでぶつけたところと肘の擦り傷の応急措置を受けたが、ぶつけたところは、擦り傷より打撲のほうが心配だ。帰り道、脚を引きずるようにして地下鉄の階段を降りている人を見たが、彼は走りでふくらはぎとかがパンパンに張っているだろうなと思う。その後ろで、走りきった途端に強烈に襲ってきた打撲の痛みというか、筋肉の突っ張るような痛みで、階段がまっすぐ降りられなかった。完走してしまったことが果たしてよかったのかどうか。
ゴールに合わせて会場まで来てくれた妻と木陰で昼食。Tシャツといったありきたりな参加賞ではなく、参加者にはお弁当とお茶が付いているというのが、この大会の特徴なのだが、それは、某お弁当チェーンの「のり弁」だった。しかもご飯の詰め方がひどかった。3000個近い注文に応えるのは大変だったことはわかるが、これってそのチェーンの信用に関わるよなぁ。包装紙に名前が入っているんだから・・・。
お天気もよかったし、アクシデントはあったものの無事完走したし、ゴール後の緑地でのお弁当を楽しみにしていたのに、これはとても残念だった。行政が絡んで道路を規制して行う大会とは違うので、コースも、もう少し参加者が増えたら、混乱しそうな狭い場所もあるし、これがギリギリのレベル。走友会などがランナー目線で大会運営しているのだろうと期待していたが、ここもギリギリ合格ってところかな(偉そうでごめんなさい)
15時に戻って、競馬中継を見ながら(ドラゴンズの優勝はきょうもお預けだったし)寝そべってビール! 寝返りをうつと、「イテテテ」となってしまう以外は、極楽な一日。う~ん、あしたあさってくらいが打撲の痛みはピークだろうなぁ。2階にもトイレを作っておいてよかった・・・(;´∀`)
5km 25:59 5:12
10km 24:13 4:51
15km 24:27 4:53
20km 27:05 5:25
25km 26:10 5:14
30km 27:23 5:29
35km 29:00 5:48
40km
goal 41:49 5:49