きのう金曜日の夜はアルコール解禁日。「九平次」をいただいた。けさは7時15分起床。外を見ると夜通し降っていた雨は上がっているようだ。日本酒を呑んだ翌日のちょっと気怠い感じ(二日酔いではない)をシャキッと目覚めさせて8時15分に走り出す。8時にもうすでに8℃もあって、しもやけの指がけさはきちんと曲げられる。緑地にはもう改修工事のトラックが入っていて、ところどころでちょっと迂回させられた。けさは緑地2周の10.8km。
晴れてくるかと思ったが、ずっと曇り空のままの一日。朝の気温がずっとそのままという感じで、最高気温は10℃を超えず、風に冷たさが加わってきて、春のような陽気もきのうまでという感じだ。
午前中は読書。重松清の「とんび」を、ひぃひぃ泣きながら読了。手にとった時から泣かされるのを承知でというか、泣こうと思って手にとっている彼の作品なのだが、今回の父子の話は、殊更「涙腺崩壊」状態へと導かされた。昼間っから目を真っ赤に腫らしているのってどうかと思うが、読後はほっこりと胸の奥があったかくなるから、たまには必要なんだ・・・ということにしておこう。
午後、2週間後に迫った「名古屋ウィメンズマラソン」のボランティアリーダー研修会に行ってきた。35歳で突然思い立って「マラソン」をはじめてから、20回以上のフルマラソン(それ以上の距離も)を走ってきた。スタートからゴールまで気持ちよく、事前に思い描いたような走りができて、しかも記録も出せた・・・なんていう「会心」のレースは、ホントに数えるほどしかない。ある時は「ガス欠」だったり、またある時はマメをつくり、それが潰れてシューズが血で染まったり、突然痛み出した膝をかばいながらだったり、ほとんどの大会で、こんなはずではなかった・・・と歯を食いしばってゴールをめざしてきた。
それでもリタイアしたことがないというのはささやかな自慢なのだが、それは「意地」とか「根性」とかというじぶんの持てる力でというよりも、沿道の応援や大会運営を支えているボランティアの人たちに後押しをしてもらっているからだと思っている。大会参加費を払っているんだから当然というような態度をとる人もいる。でも、いいカッコするつもりはないが、わたしはいつも「走らせてもらっている」「じぶんの好きなことをさせてもらっている」という思いで大会に臨んでいる。
そんなわたしだから、制限時間が長く、市民ランナーがチャレンジできるフルマラソンの名古屋版が「名古屋ウィメンズマラソン」となって、男子禁制の大会になった時点で、これまでの恩返しの思いを込めて、ボランティアとして大会に関わろうと思ったのは、自然の成り行きだったと思っている。
そして、いよいよあと2週間と迫ってきた中でのボランティア活動の何たるかをあらためて聞かされると、ランナーとして走らせてもらえるということが、どれだけしあわせなことかを痛感させられる。号砲が鳴るよりずっと前から準備を始め、最後のランナーが通過してからも、片付けや清掃を行い、天候次第ではずぶ濡れになることもあるし、給水ボランティアは、きっと足元などぐしょぐしょになるに違いない。それでも、お弁当もでなければ、交通費もでない、ホントに「ボランティアスピリット」だけでがんばってくれている人たちが大会を支えているのだから。
わたしは今回、大会の前々日、前日のランナー受付と、大会当日、17.5km地点の給水ポイントで活動することになった。この給水ポイントだけでも長さ9メートルの給水テーブルが8カ所、そのひとつひとつに14~5人のボランティアとリーダーが1人ずつつく。フルマラソン15000人、そしてハーフ10000人のランナーが通過していくこの地点では、全部で45500杯の水を用意することになるのだが、初フルで制限時間いっぱいかかってゴールへというランナーも多いという話だけに、最後の最後まで切れ目なく給水を求める人が続くかもしれないし、どこにピークがくるのかなど、はじめての大会だけに誰も予想がつかない。
わたしのポイントは「水」だけだが、この水はウォーターサーバーに使うような12リットル入のものが用意されるらしい。これを紙コップに移しかえていく作業は、思ったより大変そうだ。スポーツドリンクのポイントでは、500mlのペットボトルの蓋を何千本も開ける作業もあるようだし、バナナは3分の1に切って皮を剥いて・・・。説明が進むに連れて、ランナーの幸せを思う気持ちがどんどん大きくなっていく。
「ランナーの気持ち」になれるわたしだからこそできることを、精一杯してあげたい。だから、まずは「雨男」のわたしを封印して、とにかくいいコンディションになるように祈っていこう。全国から集まるランナーに「楽しんで」もらいたいし、「名古屋でまた走りたい」って思ってもらいたいから、わたしもボランティアを楽しもう! じゃあ、笑顔の練習も必要かもしれないなぁ。
あと2週間、ランナーも最後の調整段階に入って、とにかく体調をくざさないように気をつけていってほしいが、ボランティアリーダーのわたしも、万全の体調でその日に臨めるように体調管理には気をつけなくちゃね。
夕方から夜にかけて、届いていた帳票の処理を済ませたので、あしたはゆっくりできるかな。平年並みにもどりそうだけど雨はなさそうだから、どこかでかけるのもありかな?