2012.05.23 かわいい
正直、けさは走らないでおこうと思った。ホントに寝起きのからだがじぶんのものとは思えないくらい重かったのだ。さっさと眠りにつけばいいのに、きのうも1時すぎまで本を読んでいたから、睡眠時間が不足しているんだろうと思う。そのくせ、けさも5時台に目を覚ましたし・・・。きのう「雨」で走れない予定が、曇り空ながらなんとか走ることができて、スケジュールが狂ったことも影響しているのだろうな。
でも、グズグズしそうな気持ちに何とか打ち勝って6時30分にいつもどおりベッドを出る。そして7時21分に走りに出た。さすがに軽快な走りという訳にはいかないが、走りは重くても、このいいお天気には気分が悪かろうはずはない。いつもと同じ10.8kmを走り終わってみれば、寝起きのあのぐだぐだな感じは霧散して、きょうもいいスタートが切れそうだ。って気分になれた。
きのうにつづいてけさのテレビも「スカイツリー」の話題一色。初日の入場券をやっとの思いで手に入れた方には。お気の毒としかいいようのない展望台からの映像だったが、同じ報道の中で伝えられたこのスカイツリーの工法は、「日本の技術ってまだまだ捨てたもんじゃないな」という思いにさせてくれた。
スカイツリーの鉄骨って、ひとつとして同じかたちのものがないんだそうだ。正三角形の土台から高くなっていくにつれて円になっていくあの独特の意匠には、「そり」とか「むくり」といった日本伝統の技が使われているというし、中心には「心柱」があの高さを支えているのだという。
どこに使われたかはわからなくても、鉄骨の一つを作った鉄工所のおやじさんも、それを地上600mの高さで組み上げた溶接工さんにも、きっと「誇り」に思える仕事だったんだろうな。「記録よりも記憶に残る仕事」っていうフレーズがあるけれど、このスカイツリーに関わった人たちは、記録と記憶、そのどちらにも残った仕事っていう感じかな。ちょっと羨ましい。
ふだん、ひとの仕事ぶりを羨ましいなんて思うことはないのだが、ちょうど今、リストラ請負人村上 真介が主人公の、垣根 涼介の「張り込み姫」を読んでいるところで、「仕事って・・・」ということをあれこれ考えているからかもしれない。もう一般企業での定年がすぐ近くに迫っているわたしが、今さら「記憶に残る仕事」っていってみてもはじまらないけれど、単に流されていくだけの仕事にはしたくないって思っている。
ミスチルのベスト盤にも入っている「彩り」の歌詞を思い浮かべては、ともすれば、単調で退屈しそうな在宅でのデスクワークに立ち向かっていくわたしなのだ。
僕のした単純作業が この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の笑い声を作っていく
そんな些細な生き甲斐が 日常に彩りを加える
そんなふうに考えると、わたしも少しは人のためになっているのかな・・・ってね。
直接、お客さまとコミュニケーションがとれる、そしてお客様の笑顔と出会うことができる、時には、お叱りを受けることもある・・・そんな接客の仕事は、日々「誇り」を感じらることができるものだ思っている。もう、現場にでることはないだろうけれど、それを生業としてこられたことはよかったな。
知恵と技の結集で「完璧」とも思われたスカイツリーだけど、想定の風速の半分くらいでエレベーターが止まったというニュースを聞いて、思わず笑ってしまった。天望回廊に登れなかった人は気の毒だったし、ちょっと不謹慎だけど、それくらい、「弱み」があったほうが、親しみが感じられるんじゃないかな? その後のニュースによれば、自動で運転が止まるという風速には達していたわけじゃないけれど、自動停止の予防的な措置で人的に運転を止めたということらしい。背丈だけは親を追い抜いたけど「過保護」なママの言うがままの甘えん坊みたいで、ちょっとかわいい(?)よね。
「かわいい」つながりで、けさのわが家のゴーヤ。葉がすっかり開いたものもあれば、まだ殻をつけたままのもの、ひょろっと背の高くなったのと個性がそれそれにあって、楽しいし、かわいい成長の速度が早いので、あしたにはまた変わっているんだろうなぁ。。
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