9月29日は語呂合わせで「9(来る)29(福)の日」ということで「招き猫の日」ということらしい。そのきょう、愛知県瀬戸市で開かれている「招き猫まつり」に出かけてきた。瀬戸駅近くの市街地や、少し離れた丘の上にある文化センターなどで、様々な展示やイベントが催され、猫のフェイスペインティングや猫耳をつけた女性やこども(中には男性も)が、瀬戸の街なかにあふれていた。
メインは、瀬戸蔵で開催されていた様々ジャンルのアーティスト100人の創作招き猫が展示されていた(わたしたちの投票で1位が決まるらしい)「にっぽん招き猫100人展」だと思うが、わたしたちの年代には懐かしいロックのLPジャケットの登場人物を猫にして描かれた「ネコ・レコ・コレクション」も楽しかったな。あと、個人的はおみくじと100体の招き猫を結びつけた「おみくじ猫百覧会」が面白かった。ほとんどすべての展示が撮影不可だったので、ここで紹介できないのが残念だけど100体それぞれがいろいろな表情をしていて飽きなかった。
おみくじを引いた人はその番号の招き猫だけは撮影してもいいことになっていて、あかんべぇをした猫だったりしたらイヤだよねと、話しながら見ていると、中に1つ「パンダ」があって、まぁ、たしかに熊猫だけど、これはどうなの? ネタ切れ?と妻と話しているところに、ひとりの男性が近寄ってきて、そのおみくじの番号がパンダだと知って、はぁ~っとため息をついたので、申し訳ないけど笑いを噛み殺すのに大変だった。ちなみにおみくじは吉だったのだろうか。それとも凶だったのか?
メイン会場のある駅近くから少し少し離れた陶祖公園の高さ4mの六角の陶碑を見に行ったり、その近くの「窯垣の小径」(割れてしまった窯道具などで築かれた壁や垣根が続く道)と、その途中にある古民家を利用して作られたギャラリーや資料館にも足を伸ばしたのだが、こちらは歩いている人が少なく、静かに楽しめて、個人的には大いに気に入った。晴れた日曜日のお昼というのに陶祖公園では、遊具で遊ぶこどもの姿どころか、人っ子一人いなくてちょっと驚いた。
市街地に戻ってきて「招き猫ミュージアム」や先に書いた100人展や百覧会の行われていた「瀬戸蔵」のあたりは、野外イベントや屋台のお店も並んで、とても多くの人でにぎわっていたが、この2つの施設を結ぶ道すがらのアーケード商店街は、おおきな招き猫の置物が置いてあったりするのに、典型的なシャッター商店街だった。昔はここへ来ればなんでも揃ったんだろうけれど、車社会(とくに愛知県や名古屋市は)の到来とともに一気に衰退していったんだろうなと思う。年に何回かのこうしたイベントやおまつりの一過性の集客だけでは、商売は成り立たない。昔、路面店のお店をやっていたものとしてはそのきつさはよくわかる。まわりがシャッターだらけになってしまうと、個店の魅力でなんとか集客を・・・という気持ちが萎えていくんだよね。
窯垣の小径や、資料館や、お寺などをふくめて観光で訪れる人を増やそうと、瀬戸市まるっとミュージアムという団体が、街中がミュージアムなんだって宣伝活動しているようだけど、おとなり名古屋市に住んでいるわたしが瀬戸を訪れたのはたぶん50年ぶりくらいだから、まだまだ浸透していないんだろうな。きょうの来る福招き猫まつりも、もう18回も開催されていたんだとか。この次は10月の12日・13日に「せと・あとりえ参道」というイベントがあるらしい。
そうそう、久しぶりの瀬戸なので、知り合いの化粧品やさんを訪ねようかと思ったのだけど、当初、電車で出かける予定がクルマに変わり、お昼から出かける予定が午前中からに変わるなど、他のスケジュールとの絡みで二転三転したので、おじゃまできなかった。これがちょっと残念だった。
帰ってきて16時頃から、1時間ほど走る。走り出したら異様に脚が重くて苦笑い。起き抜けではないし、呼吸もつらくなく、上半身は(肩こり以外)なんでもないのに・・・。う~ん、もう笑うしかないな。