2014.02.03 節度ある報道
明け方ひと雨あったのか、霧が立ち込めていたせいなのか、走ろうと外に出てきたら道路が濡れている。けさは7時で7.3℃もあって気持ち悪いくらいにあたたかい。吐く息で眼鏡が曇っているのかと思ったら、緑地にはまだ薄い靄がかかっていた。負荷はかけていないのだが、気温のせいだろう、朝からしっかり汗をかいた。きょうも10.8km。
けさはなんだかいつもと違うというか珍しいと思えることが続いた。いつもと同じ時間なのにJRの駅前には何故か人が多く、クルマの通りが多くない新幹線脇の道では、一方通行が出会う交差点で、両方向からクルマが同じタイミングでやってきて、先を譲り合っていた。(こちらはそれに巻き込まれて立ち止まる羽目になった) 緑地でも、いつもよりランナーが多く、朝の時間帯では珍しい女性ランナーの姿も。かわりに、毎日見かける通学の高校生に出会わなかった。
仕事でも、週明け月曜ルーティンの作業に、イレギュラーなちまちました作業や検証が必要なエラーが起きたりで、なんとなくおさまりが悪いというか、バタバタした感じの1日。夕方、30分ほど笠寺観音と玉照姫さんへ節分参りに出かけてきたこともあって、仕事終わりは22時。なんか、いつになく疲れを感じるなぁ。
朝刊一面のトップは、きのうスイスのローザンヌで開かれた国際バレエコンクールで、日本の高校生が1位・2位を独占したというニュース。このコンクールは世界の若手ダンサーの登竜門として評価の高い大会ということなので、これは快挙なのだそうだ。
バレエとなるとまったく門外漢のわたしなので、聴いて驚いたのだが、今、日本には約5000のバレエ教室があって、40万人が習っているんだそうだ。1位になったのは長野県松本市の男子高校生二山くん。感動的なエピソードが大好きなマスコミは、松本から長野市の教室に通い、深夜1時までレッスンをしたあと、教室に泊まり、朝6時ころの電車で松本の高校へ通ったという「努力家」「よく頑張った」的な話を早速紹介している。
先日のSTAP細胞の研究発表で、一躍「リケジョ」の星となった小保方さんの所属している「細胞リプログラミング研究ユニット」のサイトでは、「報道関係者の皆様へのお願い」がアップされている。やっと研究がスタートラインに立ち、発表した瞬間から世界との競争が始まって、いまは「研究に集中すべき時」なのに、「研究成果に関係のない報道」がひとり歩きして、研究に支障が出ているという。
学生時代の恩師や後輩だけでなく実家への突撃インタビューまでおこなれているし、先日もここに書いたが、中学生の頃の読書感想文まで紙面に登場している。中には、「真実でない報道」もあるようだ。当然、この騒ぎは、本人だけでなく親族や友人・知人、近隣住民をも巻き込んでいるわけで、取材の過熱で「ご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております」と書かれている。危惧したとおりだ。今回のバレエ・コンクール入賞の彼らも、いつもどおり練習に専念できるように、そっとしておいてあげたいものだ。
ソチオリンピック開幕も間近に迫ってきた。メダルの期待が高まっている種目も結構あるようだけど、過剰な報道がプレッシャーとなったり、メダルが取れなかった時のバッシングになったりしないよう、大げさにならず、装飾もされず、節度ある報道が望まれるね。
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