雨はまだ降り出していなかったし、筋肉痛もハリもなかったけれど、きょうの朝ランはお休み。1日経って、いきなり怒涛の週明けの仕事に押し流れながらも、きのうのリレーを思い出しては、ついついにやけてしまう1日だった。
「アイアンマン70.3セントレア知多半島ジャパン」のリレーのランパートを走らせてもらえたことにとにかく感謝の一言だ。前日のブログにも書いたが、まさかこの歳になって、泳げない、バイクを買う許可がでないわたしが、トライアスロンの大会に出ているとは、まったく想像していなかった。これも名古屋ランニングクラブに参加させてもらったおかげ。
じゅうぶんとはいえなかったけれど、わたしなりにスピード練習も採り入れてきたし、疲れを脚に残さないように調整してきたつもりだったし、じぶんの待てる力をフルに発揮することだけと思っていたので、スタート直前までまったくといっていいほど、緊張はしなかった。おなじリレーのランパートを走る仲間の中には、いつもと笑みをたたえている人なのに、ひどくこわばった表情の人もいたのだが、とりあえず自然体でスタートの内海高校で、バイクパートのチームメイトを待っていた。
バイクパートのRさんが、リレーゾーンに倒れこむように飛び込んできた姿を見た時、思わず、心臓がどくん!と跳びはねた。タスキ(アンクルバンド)をゴールまでつなぐことの重みを全身で感じた瞬間だった。リレーゾーンで完全に膝をついてしまったRさんの足首からアンクルバンドを外して、わたしの左足につけたのだが、側で見ていたリレーランナーの仲間から、「手が震えていた」とあとから聞かされた。それすら覚えていないくらいドキドキのスタートだった。
今回のコースは、前半に12%の急勾配など、ジェットコースターのようなアップダウンがつづくことは、3回の試走ではわかっていたので、とにかくはじめは絶対に突っ込まないこと!とくりかえし考えていたのに、テンションが上がっているので、かなり速いペースで走りはじめていた。500mまでいかないうちに、じぶんなりにペースを落としたつもりだったが、入りの1kmが4:30/km。その後、上りが始まってからは、上りはゆったり、下りは勢いをつけてという具合にkm5分近くまで落として修正して・・・と、走りながら冷静にペースを考えられたのがよかったのかな。ホント、試走をしておいてよかった。
今回のランのコースは、スタートも離れているし、ワンウェイなので、ゴール会場に戻らないと仲間の応援はないものと思っていたのに、えっ、こんななにもないところで・・・という思いがけないところで、何回も応援をしてもらった。そして、そのつど脚に力がみなぎるような感覚を味わった。坂を下りきって、海岸の堤防の上を走るという、精神的にきついところも4:40/kmくらいで走り切れた。(最速は12km~13kmの1kmの4:23/km)これも、思いがけないところでの応援だったり、しばらく並走して声をかけ続けてくれたチーム監督のおかげだった。やっぱり応援の力ってすごい。
ゴール前のランニングクラブの仲間たちの大応援団の姿が見えて、いちだんとテンションが上がる。そのとき、ランニングクラブの代表の背中が目に入った。ちょうど応援に応えようとコースサイドに寄っていってスピードが少し落ちていたようだった。それを感じ取ったところで、ぐんとスピードアップ。代表に、一気に追いつき、追い越してしまった。相手はソロで参加のトライアスリート、こちらはランだけの人・・・。実に「大人げない」走りだった。そして、大応援団のハイタッチ!にも応えられなかったという、不義理をしてしまったということにあとで気づくというお粗末。
そのスパートのおかげで、手元の時計では1時間40分を切れたと思う。今回の21.1km、わたしはまったくフレッシュな状態で臨むハーフマラソン大会という感じだが、ソロの人たちは、1.9km泳いで、90kmバイクを漕いだあとの走りなのだから、わたしの4:45/kmペースでも、かなり速い。なので、最初から最後までぐんぐん追い抜き続けるという展開となったので、それはまぁ、気持ちよいことこの上ないという感じだった。まるでじぶんがエリートランナーになったかのような錯覚を覚えるくらいだ。だからといって、ゴールまで代表を抜いたのは、さすがに大人げなかったけど。
とにもかくにも、めっちゃ楽しい1日でした。おなじくランパートを走った仲間の一人が「言葉にしようとすると陳腐なものしか思いつかなくて、今感じているものをうまく表現できない」って言っていたが、まさにそのとおり。3つの違う競技をこなすというトライアスロンのもつ力強さとか、チームでタスキ(アンクルバンド)をつなぐということのいい意味での緊張感とか、そしてそれらを達成した時のおおきなおおきな達成感とか、ホント、語り尽くせいないような得難い体験をさせてもらえて、ほんと幸せだ。この恩返しは、またなにかかたちを変えて、仲間に伝えられたらいいな。
週明け、パツパツの仕事の中で、20時エントリー開始の「いびがわマラソン」のエントリーに無事成功(20分くらいで埋まったみたいだ)。ものすごくひさしぶりに初フルの「思い出の地」をを走ることになった。一応、秋の本命と考えている「大阪」から中1週間なので、こちらは「サブ4」を目指す人のペーサーでもしようかな。