2016.04.15 デマ
熊本の大きな地震、夜が明けるとともにその被害の大きさが明らかになってきた。震源となった益城町の家屋の倒壊の状況は、想像よりも甚大だ。直下型で、縦揺れと横揺れがいっぺんにきたようなすさまじい揺れ方だったというから、重い瓦の乗った旧家はひとたまりもなかったようだ。去年、マラソンに参加した折に訪れた熊本城も、天守閣のしゃちほこがなくなっていたり、石垣がくずれたりしている。その被害状況のわりに、お亡くなりになった方が少なかったのは、東日本大震災の時と違って、根こそぎ何もかもをさらっていってしまった津波が発生しなかったことと、阪神・淡路大震災の時と違って大規模な火災が発生しなかったことが幸いしているのかもしれない。
避難指示が出て、昨夜は公共施設で一夜を明かした知り合いは、朝になって家に戻ったものの、家の中はめちゃめちゃだし、くりかえしくりかえし余震が来るので、とてもしんどいとメッセを返してきた。きのうも書いたけど、ホント何もしてあげられないので、ただただ余震が早くおさまって、ゆっくり眠れる夜が戻ってくることを祈るしかない。精神的にもキツイと思うけど、なんとかがんばってほしい。
地震から6時間以上経った倒壊家屋から生後8ヶ月の赤ちゃんが、奇跡的に無傷で助けだされたという映像には、おもわず涙がこぼれた。そんな心あたたまる話の一方で、心凍るというか、とても残念な話も聞こえてくる。愉快犯というのか、こういう非常時にデマを流す非常識な輩には、怒りも覚える。今回、かなり拡散したのが「動物園からライオンが逃げ出した」というものと、「イオンモール熊本(クレア)で火災が発生している」というものだ。どちらも、真実ではない画像が添えられていたようだ。
ふだんからツイートやSNSの投稿を画像ごともらい受けて、番組で使っているフジテレビは、報道特別番組の中で、「イオンモール熊本で火災が発生したという情報があります」とアナウンサーが伝えたという。こういう非常時だからこそ、きちんと取材をして、正確な情報をいち早く伝えなくちゃいけないのに、これは報道機関として失格だな。
東日本大震災の時もそうだったが、震源から遠く離れたところでは、何ごともなかったように日常が流れていく。で、わたしはいつものように朝ランからスタート。スッキリとした青空のもと、今シーズンはじめて半袖Tシャツ1枚で走ってきた。ちょっとひんやりしたけど、それがまた気持ちよかったな。
<10.6km 5:28/km 54.0kg 10.6%>
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