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2018/10/08

2018.10.07 心から感謝を

 50kmのトランジットを過ぎて、急に脚に力が入らなくなって、上りはもちろん下りさえも走れなくなってしまい、はじめて脚のトラブルでの途中棄権を選択した前回の大会から2年。78.4kmから先の景色をもういちど見るためにと必死の調整をつづけ、痛風を乗り越え、膝の痛みも乗り越えて、ようやく迎えた2年越しの「えちごくびき野100kmウルトラマラソン」は、台風の影響で大会中止となり、借りを返すはずが、そのスタートラインに立つことすらできないままで終了となってしまいました。

 きのうのブログは、大会の前夜祭が開かれ、お開きの前には、全員で「エイエイオー」の勝どきを上げてきたのを受けて書かれたもの。すべて書き終え、パソコンの電源を落として、さぁ、急いでお風呂にいってこなくちゃとバタバタしているところに、尋常じゃないドアのノックで訪ねてきたラン友の見せてくれた大会公式Facebookページの「大会中止」の投稿でその高揚していた気分が、一気に奈落の底に落ちたようでした。

 「これ、嘘ですよね」って震える声で何度も尋ねてくるラン友さん。メッセンジャーのビデオトークで泣き崩れた他のホテルにいたラン友さん。そして、わたしは、ホテルの廊下で、ただただ、中止決定という事実を受け止められずに呆然とするのみ。

 暴風警報が18時に発令されていて、たしかに20時を過ぎた頃から、窓を叩く風の音が大きくなっていた。でも、スタートの5時30分には台風は通り抜けているはずだ。吹き返しの風が残るとはいうものの、どうして走らせてもらえないんだろう・・・って、悔しさは募るばかり。

 前夜祭のあいさつで、強風の影響でテントが設営できないかもしれない。なので、いつものようにテーブルを並べ、そこに給水給食のものをならべるというエイドとかたちがかわるかもしれないとは言っていた。わたしたちランナーは好きで走るのだから、風が吹こうが雨が降ろうが、そんなことは全然問題じゃないのだけど、大会運営を支えてくれるボランティアさんたち(中学生や高校生の子たちもたくさん出てくれる)を、危険な状況に置く訳にはいかない・・・そうなんですよ、そんなことは、アタマではちゃんとわかっているんです。でも、こころがついていかない。

 残念だったのは、ぎりぎりまで「開催の方向」で粘ったためとはいえ、その決定が遅すぎたこと。そして、いきなりきょう12時までと、あす3時30分から9時のあいだに計測チップをスタート会場まで返却にしてほしいという書き込みは、ちょっと「ありえない」なぁ。暴風警報がでている中に返しに来いっていうのは、さすがにおかしいでしょ。とはいいつつ、これが決定ならしかたないと気持ちを切り替え、ホテルのキャンセルの交渉にフロントに行ったり、さっさとチップを返しに行くひとが、ただただホテルの廊下で呆然としているわたしたちの前を通っていったりした。

 で、わたしたちのグループも、チップを返しに行くことになり、どうして? なんで?と堂々巡りの会話をしながら返却完了。その時、雨は降っていなかった。気持ちのやり場のないまま、会場近くの居酒屋で呑み、ホテルへの帰り道のコンビニでビール買い込んで、ひとり、部屋呑みをしたら、どうにか朝まで眠ることができた。ホントは眠れないと思っていたんだけど。

 6時過ぎの空は青空。風はさすがに強かったし、7時過ぎからは雨も強く降り出したので、諦めがつきはじめたところへ、わざわざ名古屋から「応援」のためにきてくれたラン友が、一気に心の温度を熱くしてくれた。何ヶ月も前から「応援にいきたい」と言ってくれていたラン友がいて、どこで応援してもらえたらうれしいですかって聞かれたりしていた。絶対、だれにも言わないでねと念を押されていたので、黙っていたのだけど、来るのはその彼女と、仲のいいラン友さんの2人だろうと思っていた。小雨の降る中、向こうからやってくるラン友さんは、1人、2人、3人・・・えっ7人! あの人も、この人もいる・・・。ということで、一気に涙腺崩壊。

 東海地方の大会じゃないんですよ! 高山のウルトラのときにも、びっくりして涙腺崩壊だったけど、今回は新潟なんですよ。しかも、中止が決まっていて、応援も私設エイドもできないし、なんといっても夜通し、交代でハンドルを握って・・・ですよ。いやぁ、ほんと申し訳なくて。でも、うれしくて。

 後泊をキャンセルして、応援組のみんなと、クルマ3台総勢16人で、魚広場のようなお店をひやかし、海鮮丼を食べ、小布施の街を歩き・・・とまるまる1日を共にして名古屋に帰ってきたことで、ぽっこり凹んでいたこころが、ちゃんとしてくれたようだな。メール、メッセンジャー、LINEなどで、気にかけていてくれた家族、ラン友のみなさんにも心から感謝です。走ること、次の大会に目標をきりかえることには、まだまだ気持ちの切り替えができないけど、あした笑って過ごせるまでにはなりました。ほんとにありがとうございました。

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 最後に、幻となった「スタート前の儀式」を再現してみた画像をアップしておきます。いいラン友に恵まれてというか。こんなおじいちゃんにもふつうに接してくれるみんなにこころから感謝を。

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