2019.06.14 年金不安
きょうは、通常業務の作業量が多くて、このところイレギュラーで取り掛かっている作業にまで手が回らず、密かに目論んでいた今週中の作業完了は叶わずじまい。まぁ、しかたないか。
ちょっと前に書いた、金融審議会の「「老後資産に2000万円が必要」と試算した報告書の問題。麻生財務大臣が報告書の受け取りを拒否することで、なんとかウヤムヤにしたいようだが、国民はもっと怒らなくちゃいけないと思うな。
その麻生財務大臣の諮問機関の財政制度等審議会がまとめる、来年度予算案の編成に向けた建議(意見書)では、昨年明記されていた「私的年金といった自助努力の促進」の必要性という文言が削除されるんだそうだ。そして、公的年金の財政検証をきちんとしたうえで、制度の「持続可能性を担保すべきだ」との考え方を示すという。
なんだかもう笑っちゃうしかないね。公的年金制度の現状を検証したら、破綻していることは明らかになるわけで、今のままでは、制度は持続できないという答えしかでないはず。もうこの期に及んで、言葉を繕うこともあるまいに。
妻は、昨年秋から年金を受給している。わたしは来年になると受給できるようになる。その額は試算されているので、世帯としての収入がどれだけになるかはもうわかっている。わが家は、住宅ローンも完済しているし、とりあえず返済しなくてはいけない借金はない。土地建物は自己所有だから、固定資産税以外の負担はない・・・と計算していくと、つましく生活すれば、夫婦ふたり、通常の日々であればなんとか食べていけるかなってところ。
ただ、ことし行なった外壁の補修工事じゃないけど、屋根の防水やら、耐久消費財の買い替えやら、冠婚葬祭やら、まとまった額の出費には対応できない。となると、当然のことながら公的年金だけでは赤字となることは明白だ。
きょう国会で、麻生財務大臣は「年金を受け取っていますか」と問われて、「秘書に任せると言った以外、正確な記憶がない」と述べたそうだ。さらに「老後の年金不安を考えるか」と指摘されると、「私自身は、年金がいくら入っているか心配したことがあるかというと、ございません」と述べたという。福岡では資産家として知られる麻生家だけど、老後のお金のことなど、露ほども気にしなくてもいいお金持ちが所管する大臣であっては、国民に寄り添った年金制度のありかたなどでてくるはずがないわなぁ。
このあいだの繰り返しになるが、貧乏人は早死しろってことになるよなぁ。
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