2019.07.25 青臭い
梅雨明けこそ、台風が過ぎ去るのを待つために先送りになったけど、まだ熱帯低気圧のまま南海上にとどまっているけさは、スッキリと晴れ渡って、最低気温25.4℃の熱帯夜となった。走り出した7時過ぎには27℃まで気温が上がって、のっけから汗だくの朝ランだった。
けさは、ふだん見慣れないランナーさんが5人(おなじみさんは3人)。男性2人、女性3人という内訳だ。男性2人は、走ったり歩いたりという感じ。女性のうちひとりは、バックパックを背負ってマラニックという体。きょうって木曜日だよなぁ。
だいたい、見慣れないランナーさんが緑地に増えるのは、テレビでマラソン大会や駅伝の中継があった後ということが多い。女性ランナーに限っていえば、ウイメンズマラソンのエントリーが始まると増えるかな。いずれにしても、急に暑くなった平日の朝ってのが不思議だな。
<10.6km 6:08/km 53.1kg 9.7% 平均心拍数141>
その緑地では、梅雨空が続いていたので、元気のなかったセミたちが、遅れた分を取り戻そうとばかり大合唱している。その樹の根元に、けさ早くもつぼみになった彼岸花を見つけた。この緑地の彼岸花は、8月中に咲き終えてしまう品種と、ホントのお彼岸頃に咲く品種があるのだが、早咲きの品種にしても、7月末はいかにも早いなぁ。梅雨が例年より長かったから、何か間違えちゃったのだろうか。それにしても「あわてんぼう」だ。ちなみに白い花の彼岸花も1輪つぼみになっていて、2輪の紅白のあわてんぼうがいるのだ。
きのう、青羽悠の「星に願いを、そして手を。」を読了した。読書メーターに書いた感想をFacebookにもシェアしたけれど、わたしの出身高校のうん十年後輩が、高校1年生の時に書き、小説すばる新人賞を最年少で受賞した作品だ。
夢を抱き、夢を実現するために頑張り、限られたあるものはその夢を手に入れるが、大多数は、夢を諦めたり、夢を掴みそこねたりする。そんないかにもというテーマを、そのまっただ中にいる16歳が描いたのだから、類型的になり、肯定的になり、甘くなってしまったのはしかたない。でも、背景の考証もしっかりできているし、よく書けた青春群像劇だったな。ただ、64歳のおっさんが読むと、懐かしさとか切なさとかよりも、くすぐったいようなこっ恥ずかしさを感じてしまうな。
でも、来年の定年後の余生にも、某かの「夢」を抱いていたいな。それが何かは今はわからないけど。この小説でいえばこんな感じかな。
「そもそも、未来は存在いないんですよ。可能性でしかない。」
「わかっているけど、自分には、その可能性がいつものしかかっている気がする」
「だから、人は選ぶんです。じぶんには抱えきれないから、道を決めて、道を捨てるんです」
(中略)
「いろいろな可能性に折り合いをつけて、僕らは進んでいく必要があるんです。だから、そうやって悩んで悩んでやっと辿り着いたのが今なら、俺はその今を信じてみてもいいと思います」
最後のセリフは、「信じる者は救われる」的で、いかにも青臭いけど、まぁ、余生にもなにか可能性はあるはず。ちょっとくらい青臭くてもいいから、その可能性を信じてみるかな(笑)
« 2019.07.24 ぶっちぎれ | トップページ | 2019.07.26 雲が好き »
コメント