2021.05.11 さざ波
新型コロナウイルスの感染状況についての内閣官房参与の高橋洋一氏のツイートが物議を醸している。「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」
高橋洋一氏はきょう「世界の中で日本の状況を客観的に分析するのがモットーなので、それに支障が出るような価値観を含む用語は使わないようにします。」とツイートしているから、他の国とは感染者数がぜんぜん違うという認識は変えないようだ。まぁ、それについてはあながちまちがいとは言わないが、11000人もの人が亡くなっている事実を、内閣官房参与から「さざ波」とくくられては、国民としては虫けらのように扱われているような気持ちになる。
「グラフを見てもらうと、確かにさざ波なんですね。他の国と比べると全然違う。このような状況で五輪中止というと、世界から笑われてしまうんじゃないのということをツイートした。笑ってるのは死者の話じゃなくて、五輪中止というと笑い者になるんでしょというだけ」と釈明しているようだが、オリンピックの開催にあたっては、この程度の死者になどかまっていられないという考えをお持ちの方のようだ。
個人的にはそのような考えをお持ちでもべつに構わないのだが、この発言が内閣官房参与のものであることに対して、「まさに個人としての発言ということでありますから、これに対し政府からコメントするのは、従来からも差し控えさせていただきます」とした官房長官の答弁や、「個人の主張」として、ツイートの内容についての見解を述べなかった菅総理のスタンスが怖い。もうとにかくオリンピックについては、「開催する」以外の声など耳に入らないくらい前のめりになっているということなんだろうね。
きょう愛知県は、過去最多となる578人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち名古屋市は175人で、きのうの221人からかなり少なくなっているので、名古屋市以外の感染者が急増していることになる。大阪では過去最多の55人の死亡が確認されている。わたしは、宇都宮けんじ氏が呼びかけているchange.orgでの「オリンピック中止」のネット署名に一筆加えさせてもらっている。開催ありきではない冷静な判断を下すべきときじゃないのかなぁ。
以前にも書いたけど、大新聞各社はオリンピックのオフィシャルパートナーだから、表立って声高に中止を主張することはない。連日テスト大会のニュースや代表選手のオリンピックにかける思いなどを見聞きしていると、だんだん開催を心待ちにするように洗脳(?)されていく感じがする。くりかえしになるが、ここは冷静な議論による判断が必要だと思うんだけどね。
けさの朝ランは、きのうまでよりさらに心拍数を抑えることをテーマとした走り。ウルトラマラソンに向けた練習って感じかな。もっとも大会の予定はないんだけど。ゆったり楽しく走れたので、積み残し(?)になっていた1周を加えてきょうは緑地内4周の16.8km。スタートから意識的に抑えて入れば、4周目に心拍数120台でkm6分を切れたりするんだということがわかったのが収穫かな。
<16.8km 6:09/km 53.4kg 17.5% 平均心拍数126 36.3℃>
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