2022.12.31 生きる力
2022年が終わる。わたしのことしの漢字は「衰」だな。
走力も体力も衰えたけど、なにより「生きる力」が衰えた気がする。2年半前に定年退職して年金生活者となって以降、生きる力を発揮したり保ってこられたりしたのは、走ることと孫たちのお守りと、民生委員の活動などでの生まれ育った地元への恩返しの3つがあったからかな。
そのうちの走ることに関しては、2022年はまったくいいところがなかったといっても過言ではない。もういちどフルマラソン「サブ4」を達成するんだっていう意気込みで臨んだ2022年のはずだったのに、4時間半を切るのがやっと。秋からのシーズンでは5時間切りを目標とせざるを得なかった。
年明けから、高血圧の投薬治療がはじまり、新型コロナウィルスワクチンの接種、RSウイルスワクチンの治験への参加などで、微妙な倦怠感、疲労感がとれなくなったことで、走力が衰えて、走るペースがガックリ落ちるとともに、走りにでる日数が目にみえて少なくなっていった春先。
そして初夏から夏にかけては、なんでもないところでの派手な転倒が3回。これが走るモチベーションの喪失にとどめを刺した感じだったなぁ。とくに8月の3回目の転倒のあとは、走るだけでなく歩くことですら転びそうで怖かったりしたからね。そして8月下旬には、まったくの無症状だったもののコロナ陽性になってしまった。8月、9月は2ヶ月で100kmしか走っていない。
それでも、頼まれていた飛騨高山71kmの完走請負人のしごとは無事果たせたし、エントリーしていたフルマラソンもウルトラマラソンも完走することはできたし、3年ぶりの開催となった「とびしまウルトラマラニック」で100kmも完走することができた。もっとも、この大会はマラニックということで、制限時間が他より長いからゴールできたに過ぎないんだけど。
モチベーションが一向に高まらない中で、エントリーした大会の完走だけは絶対にしたいからと、短い期間でなんとか走る脚をつくることだけを目的とした走りをしてきたので、走ることが日課のようになっていたこれまでと変わって、年間の総走行距離は2542.9kmと、びっくりするくらい少なくなってしまった。100kmの1週間後にフルがあるという強行日程になってしまった12月だったけど、100kmのあと1日も走らずフルを迎え、18日のフルを走り終えた後は、とうとう大晦日のきょうまで1歩も走らないまま年を終えることになってしまった。
走ることが日課から抜け落ちたことで、じゃあ何か他のことに時間を有意義に使ったかといえば、じつはそうでもない。読んだ本(文庫本)の数は例年より少なかったし、ホームページの更新も滞りがちだし、デジイチを持って花や風景を撮りにいくことも少なくなってしまった。なので、1年のおわりにあたって、「生きる力」が衰えたって感じているんだろうな。
孫のお守り、地元への恩返しへ、例年どおり、いや、いつも以上に力を注げたことは、衰えた「生活力」を押し上げて、毎日の暮らしのハリとなってくれた。そしてことし、もっともテンションとモチベーションを上げてくれたのも、もっとも熱い涙を流させてくれたのも「あいみょん」だ。NHKの「18祭」も号泣だったし、11月の「あいみょん弾き語りLIVE2022 サーチライト in阪神甲子園球場」は、わたしの観てきた数多くのLIVEの中で確実に5本の指に入るし、死ぬまで忘れることのないLIVEになるだろうと思っている。これを観にいくことを許してくれた妻にはホント感謝しかない。
そして、こんなさえない1年を送っているわたしを見捨てず、走ったり、呑んだりして楽しい時間を与えてくれた多くのラン友さんにもこころからお礼を言いたい。ホントありがとうございました!
2023年の目標はまだ定まっていない。まず乗りこえなくてはいけないのが、2月に予定されている白内障の手術。手術そのものは99.9%の成功率というから全然心配していないんだけど、術後、日常を取り戻すまでに1ヶ月程度の時間が必要とされるらしい。
なんにしても、まだ「生きる力」を喪うわけにはいかない。そのためには、妻、家族、そしてラン友さんたち含めわたしのまわりにいてくれるひとたちの力添えが必要になってくる。どうか2023年もよろしくお願いいたします。
大みそかのきょうは、次男一家(3人の孫たちも)とお墓参りをしてきて、近所のお蕎麦屋さんで早めの夕食。こうしてことしもあたたかいお蕎麦をいただけることにしあわせを感じるなぁ。このしあわせが来年もつづいてくれますように。