2023.06.30 あられもない
どういう手法で検査をするかはあらかじめ説明を受けていたし、注意書きも読んであったけれど、絶対にひとには見せられない格好だったなぁ(汗)。
きょうは前立腺生検(生体組織検査)を受けてきた。わたしの中では、MRIの検査結果をもって「前立腺がん」ですという診断で全然構わないんだけど、前立腺がんは、エコー検査やMRI検査などの画像検査だけでは前立腺がんと、それ以外の病気(前立腺肥大症や前立腺炎)を区別することがむつかしいんだそうだ。ということで、組織を採取して顕微鏡検査をおこなって確定診断をおこなうことになるわけだ。
検査の1時間以上前から、ラクトリンゲル液(細胞外液の増量)と抗生剤の点滴を行い、いざ検査室へ。会陰部(陰嚢と肛門の間)に針を刺して組織を採取するので、検査ベッドの上では大股開きでお尻の穴を晒すという「あられもない」格好をとらされることに。まず腰椎麻酔をしたあとにこの姿勢になり、針を刺す位置がしっかりと確認できるように陰嚢をテープで固定される。その後、肛門から超音波プローべが挿入され、前立腺を観察しながら、12ヶ所針を刺して組織を採取されたのだが、麻酔が効いているので痛みはまったくなかった。それと別段恥ずかしくはなかったな。
検査中は、酸素飽和度、脈拍、心電図、血圧などをモニターしていたんだけど、血圧が高くて急遽降圧剤の点滴が追加されたんだよね。数値が高いからだと思うんだけど、自動で血圧が測定されるごとにアラームが鳴り響くのはそれこそ「心臓によくない」なぁ。ただ、降圧剤を点滴したら、それまで170を超えていた値が一気に130台に降下したのにはちょっとびっくり。2種類のクスリを毎日服用し続けていてもなかなか数値が下がらなくて困っているのに、瞬時に高い効果がでるクスリもあるんだなぁ。もっとも、日常的に使用できるものではないんだろうけどね。
検査は30分もかからずに終わったんだけど、そこからが長かったなぁ。検査後1時間はモニターをつけたままで、止血剤の点滴ということで、ベッドに横になったまま身動きがとれない状態がつづく。1時間してモニターが取れたあとも、腰椎麻酔からくる頭痛がおきないよう起き上がらないでいるように言われ、持っていった文庫本も読むのが叶わなかった。1時間ほどして抗生剤の点滴が追加になり、これが15分ほどで終わった頃、医師が針で刺した痕を見にきてくれた。そこから止血剤の点滴が終わるまでの1時間ほどは、ベッドから起き上がって腰かけた状態でよいことになって、ようやくスマホを開くことができたんだけど、何が大変って、することがないってことだったかな。横になっていてくださいって言われた時に、文庫本をとってもらえばよかったなぁ・・・というのは後の祭りだ。
最後、会計を終えてクリニックをでるまで6時間30分。多くの泌尿器科は入院しておこなうのがふつうという生検だから、日帰りでサクッと済ませることができたので良しとしましょう。
生検の帰りはクルマの運転禁止ということだったので妻に迎えにきてもらったんだけど、とくに麻酔の影響はなかったので、そのあと夜次男のマンションにいくときにはわたしがハンドルを握っている。ただ、入浴禁止(シャワーは可)と、アルコール禁止はちゃんと守ることにします。
生検の結果は来週の木曜日に聴きにいくことになった。どういう確定診断がでてもだいじょうぶだという自信があるので、べつにドキドキしたり不安に感じたりはしていない。というか、もういい加減早く確定してくれよって気分かな。