2023.06.13 高齢者疑似体験
きょうは民生委員の学びの一環で「高齢者疑似体験」をしてきた。そもそも高齢者じゃないかっていうご指摘はごもっとも。きょう体験したのは90歳くらいのからだの状態だ。
装具を使って腰が曲がった姿勢にしたうえで、肘と膝には曲げ伸ばしがしづらいようにサポーターを巻き、ゴーグルで視野を狭め、ヘッドホンで難聴を再現するという念の入り用。この状態で、椅子から立って歩きはじめたり、穴の空いたおはじきに糸を通したり、おサイフから買い物の金額にあわせた小銭を取り出したり、床に落ちた磁気カードを拾わされたり、新聞を読んだり・・・。
装具の締めかたが少しゆるかったのか、歩くことはまぁまぁできたけど、ほんの少しの距離だったのに疲れたなぁ。何より大変だったのは耳の聴こえにくさかな。
ACジャパンのTVCMに、コンビニのレジでもたもたしているおばあさんに、「Yo!もしかして焦ってんのかおばーさん 誰も怒ってなんかない アンタのペースでいいんだ 何も気にすんな 自分らしく堂々と生きるんだ」って、強面の男性がラップするものがあるけれど、ホント、高齢者には寛容でありたいなって思うし、わたしがもたついてたときにも寛容であってほしいと願うなぁ。
ことしはじめにうちの近くにできた中華料理屋さんは、少ない人数でオペレーションすることをめざして、注文はタッチパネルのみで、会計もセルフレジのみで運営されているという。近所にあたらしい中華屋さんができたから行ってみようと誘い合ってでかけた高齢者のひとたちが、めっちゃめちゃ戸惑ってしまったので、もう二度と行かないって言っている話を聴いている。
わたしは今のところ、タッチパネルでの注文も、セルフレジも、QRコード決済にもついていけているけれど、これからも、どんどんユニバーサルデザインとは逆行するようなあたらしいテクノロジーが導入されていくだろうから、早晩、使いこなせなくなるときがくるんだろうなぁ。そんなことを考えてしまって、なんかちょっと寂しい思いがした「高齢者疑似体験」だったなぁ。
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